一癖あるが高性能、ヘビーユーザー向けのモバイルバッテリー「MiLi Power Queen」スマホ、タブレット、ノートPCにも使える(1/2 ページ)

» 2012年04月27日 18時30分 公開
[池田憲弘(撮影:矢野渉),ITmedia]
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(容量が)大きいことはいいことだ

photo MiLi Power Queen。シンプルで高級感のあるデザインだ

 スマートフォンだけではなく、タブレットにおいてもモバイルバッテリーが必要な場面は多い。タブレットは外出中に使うことが多く、バッグの中に入れっぱなしにしていて、気付いたらバッテリーが残りわずか……という危機に陥ることはよくある。

 最近では、数々のAndroidタブレットに加え「新しいiPad」が発売されるなど、タブレットのラインアップや出荷台数が増えた。それにともない、容量が大きいタブレット向けモバイルバッテリーの需要も増えてきている。今回は、iPhoneを中心にスマートフォン用のモバイルバッテリー製品を数多く世に出してきたMiLiの新製品である、容量8000mAhのモバイルバッテリー「MiLi Power Queen」を使ってみた。

出力は3系統、幅広い用途に使える

 MiLi Power Queenは、リチウムイオンバッテリーを内蔵するモバイルバッテリーだ。容量は8000mAh/3.7ボルト。パナソニックの「QE-QL301」など、容量1万mAhクラスのモバイルバッテリーもあるなか、大容量をうたうバッテリーとして容量は少なめだ。

 一方で、出力は2.1アンペア出力の5ボルトUSBポートのほか、最大2アンペア出力のDC9〜12ボルト、最大3.5アンペア出力のDC16〜20ボルトの計3系統を備えており、USB充電タイプのスマートフォンやタブレットに限らず、ノートPCの充電にも対応するなど幅広い機器の電源としても利用できる長所を持つ。

 スマートフォン、タブレット用に4種類のアダプタが付属しており、iPhone/Android端末のほかGALAXY Tabにも対応する。このほか、デジタルカメラ用が2種類、ノートPC用が9種類と計15種類のアダプタを用意する。

photophotophoto アダプタは全部で15種類(写真=左)。出力は3系統(写真=中央)で左からDC9〜12ボルト、DC16〜20ボルト、DC19ボルト入力、5ボルトUSBポートとなる。ケーブルも3本付属する(写真=右)
photo 本体の充電は付属のACアダプタで行う。USBによる充電には対応しない

 本体の充電は付属のACアダプタで行う。約4時間で満充電になるということで、午前中に充電して午後に外出するといった運用にも対応できる。使い方は単純で、本体と端末やノートPCを付属のケーブルでつなぎ(端末に合ったアダプタを選んで接続する)、側面の電源ボタンを単押しすると5秒程度で充電が始まる。充電を止めるときは、ケーブルを抜けばよい。

 ただしiPadを充電する場合は特別で、ボタンを3秒間押し続ける必要がある。こうするとLEDが3回点滅し、出力が5ボルト/2.1アンペアに上昇する。iPadからケーブルを外すと、約20秒後に通常の出力(5ボルト/1アンペア)に戻る。出力を上げなくても充電はできるが、充電時間は2倍になってしまう。

 本体の充電中は側面のLEDが点灯し、バッテリーの残量を表示する。LEDは4つあり、点灯するLEDが多いほど残量が多いことを示す。パワーランプを兼ねていないため、オン/オフの状態が本体だけでは確認できない。端末側の充電状態を確認しないとオン/オフが分からないというのは少し不便だ。

 本体サイズは71(幅)×141(奥行き)×17(厚さ)ミリで、大きめのスマートフォンよりも奥行きがある。一見かさばりそうなイメージだが、比較的薄いのでバッグには入れやすい。重量は約253グラムで、手にすると少し重いのだが、バッグに入れておくままなら重さはあまり感じないだろう。

 携帯時の傷や汚れから本体を守ってくれる専用ケースが付属する。7インチタブレットを楽に入れられる程度の大きさで、本体にケーブルを3本、アダプタを4〜5個入れても、まだかなりのスペースがある。ケースが大きすぎ、バッグの中でかさばってしまうので、ケースは一回り小さいとなおよかった。

photophotophoto auのスマートフォン「HTC EVO WiMAX ISW11HT」と大きさを比べてみた。奥行きはEVO WiMAXよりも更に長い(写真=左)。側面にはパワーボタンと、4つのLEDランプがある。厚さは17ミリと薄く、バッグにも入れやすい(写真=中央)。付属の専用ケースはやや大きめだ(写真=右)
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