ヘッドフォンもアナログ出力も、卓上サウンドがかなり変わる1台──Styleaudio「CARAT-PERIDOT2」野村ケンジのぶらんにゅ〜PCオーディオ Review(1/2 ページ)

» 2012年05月01日 13時30分 公開
[ 野村ケンジ,ITmedia]
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より高品位に進化したUSB DAC搭載ヘッドフォンアンプ

photo Styleaudio「CARAT-PERIDOT2」 直販サイト価格は1万9800円だ

 8月の誕生石(かんらん石)の名が与えられた「PERIDOT(ペリドット)」は、Styleaudio社のプレミアムライン、JewelシリーズのファーストモデルとしてデビューしたUSB DAC機能搭載のヘッドフォンアンプだ。そのPERIDOTに3年ぶりのモデルチェンジが施され「PERIDOT2」へと進化した。

 PERIDOT2は、75(幅)×131(奥行き)×35(高さ)ミリとする、机上へ手軽に置けるポータブル外付けHDDほどのコンパクトサイズはそのままに、USB入力を48kHz/16ビットから96kHz/24ビットにスペックアップし、さらに192kHz対応の光デジタル入力も追加するなど、基本仕様をかなり向上させた。

 さらに音質に関してもかなりのグレードアップを図っている。内部には、Burr-Brown(バーブラウン)製DAC「PCM1793」やオペアンプ「OPA2604」、Cirrus Logic製最新デジタルレシーバ「CS8422」、1ppmの精度を実現する低誤差の温度補償水晶発振器(TCXO)などの高品位志向なパーツを採用した。これらは前モデル発売以降、各モデルの発売などを含めてノウハウを高めていった結果の選択としている。

 なお、音声出力はヘッドフォン端子に加えてアナログRCA出力も用意する。光デジタル入力に限られるが、外部スピーカーなどとともに192kHz/24ビットのDACとしても活用できるのはうれしいかぎりだ。


photophoto 前面、周囲ともに金属素材を用いている。小型ボディゆえ机上への設置で困ることはほぼなく、もちろんヘッドフォンアンプとして手元へ置いておくのも苦にならない

 ボディは前面シルバー/周囲はブラックの金属素材で覆われ、コンパクトながら何ともいえない“らしい”存在感がある。質感も良好で、机上での置き場所もさほど悩まずに済むだろう。

 USB/光デジタル入力の切り替え、ヘッドフォン/アナログRCAの出力切り替えはフロントパネルのスイッチで行う。出力切り替えスイッチの中央は電源オフに割り当てられている。こちらは最初こそ少し戸惑うが、余計なボタン類が増えない分フロント部がごちゃつかないので悪い印象は受けない。フロントパネルのボリュームノブはヘッドフォン出力専用で、RCA出力ではスルーされる。

 使い始めも、Mac OS X、Windows 7ともにドライバなし(OS標準ドライバ)でOKだ。USB接続すればUSBオーディオ機器として認識される。

photophoto ボリューム、ヘッドフォン出力、入出力切り替え、電源スイッチなど、普段使うものはフロントにまとまっている。リアはアナログRCA出力、DC入力、USB/光デジタル入力が備わっている
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