“A4オールインワンノート”と呼ばれるカテゴリがある。実は国内では特に販売数が多く、需要が多い。PCでも主戦場の1つとなっている。
NECの「LaVie L」シリーズもその主力機種の1つだ。基本はノート型ながらモバイル用途は想定せず、自宅での利用を想定したモデルである。
LaVie Lの2012年夏モデルでは、まず、開発コード名:Ivy Bridgeこと「第3世代Coreプロセッサー・ファミリー」による基本システムに一新した。Ivy Bridgeは、その前の世代の“Sandy Bridge”で採用した32ナノメートルプロセスルールから、22ナノメートルプロセスルールへとより細密化されたほか、微細化にともなうリーク電流を抑えるため「3Dトライゲートトランジスタ」と呼ぶトランジスタ技術を採用。これにより、消費電力を低減するとともに、パフォーマンスのさらなる向上が図られている。
では、今回検証する「LaVie L(LL750/HS)」(以下、PLL750/HS)の基本スペックを確認しておこう。CPUの「Core i7-3610QM」は4コア/8スレッド同時処理に対応し、定格2.30GHz、Turbo Boost Technology 2.0有効時で最大3.3GHzで動作する。メインメモリはPC3-12800対応のDDR3-SDRAMを8Gバイト(4Gバイト×2)、ストレージは1Tバイト(5400rpm)を搭載、グラフィックスはCPU統合のIntel HD Graphics 4000で、OSは64ビット版のWindows 7 Home Premiumをプリインストールする。この上位モデルとして、3波(地上、BS、110度CS)デジタル放送とIP放送サービス“ひかりTV”に対応したワイヤレステレビチューナーキット「ワイヤレスTVデジタル」が付属し、フルHD(1920×1080ドット)表示対応のディスプレイを備えた「LL770/HS」も存在する。
ディスプレイは「スーパーシャインビューLED-EX2」と呼ぶ15.6型ワイド液晶を採用する。画面まわりをスッキリと見せるフルフラットな造形とともに、明るくきれいな映像を再現できる。評価機LL750/HSの解像度は1366×768ドットで、前述したテレビチューナー付属の上位モデル LL770/HSは1920×1080ドットとなる。
カラーバリエーションは、クリスタルホワイト、クリスタルゴールド、クリスタルブラック、クリスタルレッドの4色を用意する。評価機のカラー「クリスタルゴールド」は、天面パネルおよびキーボード面にゴールド、ディスプレイ面やキートップ、底面はブラックであしらったツートーン構成となっている。なお、天面パネルは、すりキズを自己修復する「スクラッチリペア」機能を前モデルより継承している。
搭載インタフェースは、本体左側面にアナログRGB出力、有線LAN、HDMI出力、USB 3.0×1、マイク/ヘッドフォン入出力が、右側面に光学ドライブ、USB 3.0×2とボリューム調整ダイヤルを配置。光学ドライブはBDXLメディアに対応し、DVDスーパーマルチ機能も有するBlu-ray Discドライブとなる。
本体前面はSDメモリーカードスロットと無線LANオン/オフスイッチ、本体後面はDC入力とUSB3.0×1、USB 2.0×1がある。USBポートは全部で5本そのうち4本はUSB 3.0で、ブルーの端子により見分けられる。
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