「WINDFORCE 5X」は、GIGABYTEのオーバークロックモデル「SUPER OVER CLOCK」(SOC)シリーズに搭載するべく開発を進めているクーラーユニットだ。現在、GeForce GTX 680を実装する「GV-N680SO-2GD」での採用を予定している。
WINDFORCE 5Xは、排気に使う40ミリ系ファンを5基搭載するほか、3スロット厚のヒートシンクと金属製のファンカバー、そして、6ミリ系のヒートパイプ9本と、底面積140×90ミリのVapor Chamberでクーラーユニットを構成する。GIGABYTEは、グラフィックスカードより下になるPCケース底面部に蓄積しやすい熱い空気を“引き出すように”排出するため、5基のファンが必要だったと説明する。
GIGABYTEが示すデータによると、リファレンスデザインのグラフィックスカードが搭載するクーラーユニットと比べたWINDFORCE 5Xの放熱性能は、発生音35デシベルの状態で46パーセント、発生音54デシベルの状態で97パーセント向上する。発生音54デシベルの状態でWINDFORCE 5XはTDP 500ワットの冷却に対応するとGIGABYTEは説明する。
WINDFORCE 5Xを搭載するGV-N680SO-2GDでは、GPUの温度の変化に合わせて動作するファンの数と回転数を自動で制御する「ダイナミックスマートファン」機能を導入する予定だ。発生音35デシベルの状態でGV-N680SO-2GDのTDP 240ワットに対応する。
なお、GV-N680SO-2GDでは、オーバークロック設定でも安定して動作するように、電源回路を8フェーズ構成にする予定だ。基板裏面に実装する8基のLEDで有効フェーズ数を視覚で把握できるようにするという。
GIGABYTEは、8フェーズ構成とした理由を「電源回路のフェーズは多ければいいというものではない。多すぎるフェース構成は低電力供給時で効率が下がり、発熱も増える。最も高い効率で電力を供給するフェーズを調べたところ、8フェーズ構成が最も優れていた」と説明している。
GIGABYTEでは、PCゲームでの利用に特化したキーボードとマウスも供給している。日本市場に向けた出荷は、現時点でも未定だが、説明会では、ゲーミングキーボードとマウスに必要な条件を紹介した。
GIGABYTEは、ゲーミングキーボード「Aivia Osmium」に“Cherryの赤軸”を採用するが、その理由をキーストローク2ミリ、加重45グラムという条件が力が要らず高速なキー操作とゲームアクションを可能にするためと述べている。また、アンチゴースト機能をすべてのキーに実装し(GIGABYTEの説明では、競合する製品の多くは特定のキーにのみ実装するという)、マクロを設定する専用ユーティリティを用意することを特徴として取り上げた。
ゲーミングマウス「Aivia Krypton」の紹介では、プレイするゲームの種類に合わせてスピード優先のセラミックベースとコントロール優先のテフロンベースを選べるほか、35通りに調整できるマウス本体の重心変更、さらに、右手と左手とでボタンのプロファイルを切り替え可能にしたり、マクロ設定ユーティリティなど、操作性に関するメリットを訴求した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.