期待の超軽量Ultrabook「LaVie Z」、再びチラ見せ──「VAIO Z」と並べてみたええい、早く仕様を公開してっ(1/2 ページ)

» 2012年06月06日 19時54分 公開
[岩城俊介,ITmedia]

1600×900ドット表示の13.3型ワイドで1キロを大きく切る軽量ボディ、「LaVie Z」を再びチラ見せ

photo じわじわ仕様が明らかになっていく期待のUltrabook「LaVie Z」。ユーザーとしては、早く仕様を全公開してくださいよ……というのが本音なのですが

 「うほほっ、1600×900ドットか。これならいい」──先日、搭載CPUとディスプレイ解像度が判明したNECの超軽量Ultrabook「LaVie Z」。あとは実重量とバッテリー動作時間、いやいやなにより価格だ──など、小出しに情報が明かされていく状況がなんとももどかしい、注目モデルの1つだ。


 CPUとディスプレイ解像度以外に、6月6日に行われた試作機公開(2回目の)機会で、そのほかにいくつかの一部仕様も分かった。

photophoto 1600×900ドット表示の13.3型ワイド液晶ディスプレイを搭載することが先日明らかになった(写真=左) 本体底面はいくつかの吸気口、スピーカー穴、ゴム足があり、バッテリーはボディに内蔵される。刻印される記述から、5GHz帯無線LANもサポートすることが分かる(写真=右)

 まずは無線LANの仕様。底面に「IEEE802.11a/n W52/53/56」の文字列があることから、2.4GHz帯/5GHz帯のデュアルバンド対応の無線LANモジュールを実装するようだ。こちらはモバイル利用のため、WiMAXもあるインテル製コンボモジュールであれば望ましいところ。LTE通信モジュールについては、SIMカードスロットが外部には見当たらず、よくあるバッテリー裏に──の手段もバッテリー着脱を想定するボディではないため、内蔵化の可能性は低いと思う。

photophoto フラットで、サラサラとした金属感が得られる天面パネル。シンプルな感じが好印象だ。(写真=左)。軽量な新素材「マグネシウムリチウム合金」をロワーパネルに、マグネシウム合金を天面パネルに採用する(写真=右)
photophoto 前面は情報表示インジケータが8個並ぶ。後面にインタフェースはない
photophoto キーボード部をアップで。アイソレーションデザインで、キーピッチはおそらく標準の19ミリを確保している。キーストロークは体感値で1〜1.5ミリほどと浅めな傾向だが、打鍵感は意外と硬めで、カッチリとたわまないボディとともにヤワな印象は受けなかった。ただ、このあたりはまだチューニング中とのことだ(写真=左)。本体左側面は盗難防止(ケンジントン)ロックポート、排熱口、標準サイズのSDメモリーカードスロットが備わる。ファンレスではないようだ。アイドリング動作時のファン風切り音は、よくあるオフィス騒音環境下において排熱口の1センチまで耳を近づけても「んんん? あ、風は感じるので回っているか」といった感じである(写真=右)
photophoto 本体左側面は、ヘッドフォン端子、USB 2.0、USB 3.0、HDMI出力(標準サイズ)、DC入力端子がある。横から見ると、前面は「く」の字に、そしてやや前傾姿勢(後ろのゴム足が高い)となっている。「く」の字形状はディスプレイを開けやすくするため、前傾姿勢はキーボードの操作性向上と吸気のためとのこと。試作機のヒンジ抵抗感もカッチリ傾向で安心できる。半面、ディスプレイは指1本では開かないほど(ロワーボディを押さえないと浮いてしまう)。こちらの抵抗感をどうするかも鋭意チューニング中とのことだ(写真=左)。ディスプレイは約140度ほどまで開く(写真=右)

 もう1つはACアダプタ。5月のインテルUltrabookイベントでは隠されていたが、かなり小型・薄型のものを採用するようだ。実重量・実サイズの計測は許されなかったが、厚さはLaVie Z本体と同等で、単体のサイズ感はよくあるスマートフォンのプラスα、あるいは若干大型のポータブルルータ程度といった感覚だった。

 試作機のケーブル長は、太くかさばりがちなACケーブルが1メートルほどとやや長めだったが「ACアダプタの形状はほぼこれで行く予定だが、ケーブルについてはまだ決定ではない。短ケーブルやウォールマウントプラグを付属するなど、モバイルにも適する仕様も考察中」(NEC)とのことだ。

photophoto スマートフォン、ポータブルルータ、USBバッテリー……といった感覚で携帯できそうな、小型薄型で軽量な(と思われる)ACアダプタを採用する。出力仕様は20ボルト/3.25アンペアで100−240ボルト入力対応である
photophoto DCプラグは、ThinkPad X1 Carbonに採用される端子と同じと思われる四角い形状のものとなる。このあたりはNEC+レノボのシナジー効果なのだろうと思う。最後に実利用においてはどうでもいいことだが、本シリーズの開発コードネームは「月華(Gekka)」なのだそうだ。なんとも、何となく風流で、ちょっと親近感がわいてきたりしないでもない(初出時、漢字の誤記がありました。正しくは上記の通りです)
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