デルの「XPS 15」は、15.6型ワイド液晶ディスプレイを搭載した薄型ノートPCだ。同社が2011年5月に発売した「XPS 15z」の後継機となる。
フラットなフォルムや、アルミ削り出しのパネルをアルマイト加工で仕上げた質感の高いボディといったデザインへのこだわりを継承しつつ、ボディをさらに薄くし、“Ivy Bridge”(開発コード名)世代のCPUや、HDDとキャッシュ用SSDのハイブリッドストレージを搭載するなど、性能面で大幅な強化がみられる。ディスプレイの表面をゴリラガラス(Gorilla Glass)で覆うなど、堅牢性を強化したところも大きなポイントだ。今回は、従来モデルであるXPS 15zから何が変わり、どれだけ性能が向上したのかに注目してチェックする。
XPS 15はXPS 15zと比較すると、外装はアルミ合金、キーボードベゼルやパームレストはマグネシウム合金と素材は共通するものの、デザインは大きく変化している。キーボードとパームレストのカラーが黒に、キーボードの刻印が白色になった。XPS 15zはボディ全体が銀色だったが、XPS 15は銀と黒のツートーンとなり、より落ち着いた雰囲気を演出している。
スピーカーの位置も変化した。XPS 15zはキーボードの左右にスピーカーを配置していたが、XPS 15は底面手前側の左右にステレオスピーカー(2ワット×2)を配置している。スリット部分はPCの設置面に触れないため、音がこもるという印象は受けなかった。
本体サイズは371(幅)×249(奥行き)×23.2(厚さ)ミリと、XPS 15zの384.85(幅)×260.37(奥行き)×24.68(厚さ)ミリに比べて、一回り小さくなっている。重量は約2.6キロ(最小構成時)で、XPS 15zの約2.51キロよりも少し重くなった。
インタフェースは、USB 3.0を3基(うち1機は電源オフ時の給電に対応)、HDMI出力、Mini DisplayPort出力、音声入出力、SDXC対応SDメモリーカードスロットを備えている。主要な端子類は左側面に集中しており、右側面には音声入出力やカードスロット、盗難防止ロック用ポート、スロットイン方式の光学ドライブが並ぶ。
USB 3.0が3基あるのは便利だが、ACアダプタ用のDC入力や外部ディスプレイ出力などの端子も含めて左側面に隣接しているので、複数の機器を同時接続する場合は本体左側のスペースが手狭になりがちではある。前面と背面にインタフェースはない。液晶ディスプレイの上部には130万画素のWebカメラとデュアルアレイのデジタルマイクを内蔵する。
ギガビットLAN、IEEE802.11a/b/g/n準拠の無線LANとBluetooth 4.0(Centrino Advanced-N 6235)を装備している。15.6型ディスプレイ搭載ノートPCは家の中での利用が主となるので、無線LANが電波干渉に強い5GHz帯に対応しているのはうれしい点だ。
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