日本マイクロソフト、「次期 Microsoft Office」の概要を紹介多機能なれど、そのデザインはシンプル(2/3 ページ)

» 2012年07月17日 22時35分 公開
[長浜和也,ITmedia]

やりたいことを直感的に使える画面デザイン

 新しいユーザーインタフェースなど使った具体的な動作デモは、日本マイクロソフトOfficeビジネス本部 エグゼクティブ プロダクトマネージャの内田修氏が行った。

 Outlookの画面デザインでは、コンテンツにユーザーが集中できるように、フォームを仕切る直線を排除し、タッチモードでは、指を使ったタッチ操作がやり易いように、アイコンの間隔を広げるようにした。また、スレートタイプのデバイスを本体を両手で持った状態でも操作できるように、コントロールパットを画面の右端にそろえている。メール作成中にスケジュールを確認する場合は、該当する日付のタッチで予定の概要、さらに、詳細を表示するなど、思考を邪魔せず操作の継続性を可能にするデザインを目指した。

Outlookでは、コンテンツに集中できるように、できるだけシンプルなデザインを取り入れた(写真=左)。両手で本体を持つスレートタイプのデバイスでは、画面右端にコントロールパッドを表示する(写真=中央)。返信用のフォームを開くのでなく、そのままインラインで返信が入力できる(写真=右)

メール作成中にスケジュールを確認したいときもワンアクションでカレンダーを呼び出せる(写真=左)。さらに、詳細なスケジュールもワンタップで表示できるので、操作のために思考を止めることなく作業を継続できる(写真=中央、右)

 Excelでは、複数の項目が1つのセルに収納されてしまったテキストファイルからなる表で、それぞれの項目を分割して入力する作業を示し、すでにある表のレコードと、新たに入力したセルの内容から、“期待されるデータの連続値”をExcelが判断して自動で用意する機能を紹介した。さらに、ユーザーが選択した複数のセルに収納している値をExcelが分析して、グラフや書式スタイルのプレビューを表示する「クイック分析レンズ」機能を導入する。

 PowerPointでも、ガイドラインに沿って画像を配置できる直感的に操作できるレイアウト機能のほか、プレゼンモードでは、経過時間や次に表示するスライド、スピーチの原稿など、発表側のビューが大きく進化していることを示した。

Excelでは、複数の項目が一緒になった未整理のテキストデータから、項目を分離して再入力作業において、入力したデータから期待されるデータをExcelが分析して自動で入力する処理を紹介した

Excelで導入する「クイック分析レンズ」では、選択したテーブルの値から、一定の範囲を超えたセルの色分け(写真=左)や、グラフのプレビュー(写真=中央)、そして、扱いが難しいといわれているピボットテーブルのプレビュー(写真=右)などを表示できる

PowerPointでは、ガイドラインを利用して直感的にできるレイアウト機能や(写真=左)、経過時間やスピーチ原稿も表示する発表側ビュー(写真=中央)、そして、質疑応答で表示するスライドをすぐに選べる一覧ビュー(写真=右)を紹介した

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