Lenovoが、“Medfield”世代のAtom Z2460を搭載するスマートフォン「Lenovo K800」の存在を2012 International CESで明らかにしてから半年、中国限定で鋭意出荷中だ。とはいえ、Lenovoは、中国においてもPCメーカーであり、携帯電話、そして、スマートフォンメーカーとしての評価はそれほど高くない。中国でも人気は、Nokia、Samsung、SONY、Motorola、htcなどが上位に連らなり、Lenovoの立ち位置は、同じ中国メーカーのファーウェイやZTEと同程度といったところだ。最近では、LenovoがAndroidをカスタマイズした「楽OS」を搭載するスマートフォンの「楽Phone」や、同じOSを導入したタブレットデバイス「楽Pad」の新モデルを次々とリリースし、家電量販店の携帯電話コーナーや、従来PCが中心だったLenovo専門ショップで販売している。
中国でLenovo K800を購入するべく、家電量販店や携帯電話販売チェーン店、そして、Lenovo専門ショップを訪れたが、リアルショップで扱っている店はなかった。Lenovo(China)のモバイル製品に関するWebページでは、早くも次の楽Phoneをプッシュしているが(というか、Lenovo K800の姿が見当たらない)、リリース当初は3288元(約4万2000円)となかなかの価格だったLenovo K800は、オンラインショッピングサイトの「淘宝網」(TAOBAO)のオンラインショップで2300元台(約3万円)まで値下がりしている。今回は、このオンラインショップから購入した。
Lenovo K800のボディは、(否定的な意味での)中国製というイメージを感じさせない、モダンなデザインになっている。本体のサイズは、実測で約71(幅)×130(奥行き)×11(厚さ)ミリで、重さは約161グラムだ。Lenovo K800の特徴である「intel inside」シールを背面に貼っているほか、起動すると楽Phoneの起動音に合わせて「intel inside」のアニメーションが動く。
解像度が720×1280ドットの4.5型IPS液晶ディスプレイを搭載する。本体に用意したインタフェースには、縦長方向にもって左側面に音量調節ボタンが、上面に電源ボタンとイヤフォンジャック、下面にスピーカーとmicro USB、背面に有効画素800万画素のWebカメラをそれぞれ備える。インテルアーキテクチャ採用のスマートフォンらしく、Intelのワイヤレスディスプレイ技術「Intel Wireless Display」(WiDi) を導入しており、専用のアプリからオンとオフを切り替えられる。
本体背面のカバーを開けると、3.7ボルト、1900ミリアンペアアワー(7.03ワットアワー)のバッテリーと、WCDMAとGSMに対応したSIMカードスロットにアクセスできる。一方、micro SDカードスロットはない。
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