のっけからいきなりなんだが、わたしは「テツ」である。
ジャンルとしては「乗り鉄」と「撮り鉄」に属すると思っている。東京在住なので、その近郊路線を週末ごとに乗りに行き、まとまった休みがあれば遠くへ遠征することを楽しみにしている。
そんなわたしのPC環境、これまで使っていたのはちょっと前の高性能志向なA4オールインワンノートであった。こいつがもうワガママでワガママで。2.5インチの750GバイトHDD仕様のこいつは、なぜか起動が遅い。電源を入れて麦茶を出して、ついで、ごくんごくんと飲んで、ふうと一息ついたあと、ようやく使えるようになるかという代物だ。一応、CPUはCore i7-720QMで外部グラフィックスのGeForce GT 330Mを搭載する仕様だが、実はとにかく熱くなる。ファンも、電源を入れたとたん最後まで「コォォォォオオオオオ!」と回りっぱなし。まだそれなりの仕様なはずなのだが、なぜか撮影した写真を整理するにも時間がかかるし、気まぐれにRAWで撮った写真を現像してみるかなんて考えた日にも画像ファイルの読み込みに時間がかかったり、ソフトを起動するのにも一苦労なんてことがよくある。あと、ボディサイズが大きいので「旅のお供」にできない。これが一番の悩みだ。
「それなら軽量+高速モデルを選びなさい。ストレージもこれからはモバイル利用でも安心な高速SSD仕様ですよ」
……天の声が聞こえてきた。わたし、実はこれまで恥ずかしながらSSDを体験したことがなかった。2012年7月現在、SSD搭載モデルは容量128Gバイトが標準の傾向だが、撮り鉄として写真データをバンバン保存するには少し心細いと思っていた。
あとは、やはりモバイル性能である。やや遠いところまで撮りに行くとなれば、長時間のバッテリー動作は必須。さらにわたしの体力から、かなり重装備のカメラ機材など鉄装備(携行品)の重量と、旅の戦利品ぶんなどの重量マージンを引くと、残りは1.5キロほどしか余裕がない(適当)。
また、乗ったり撮ったりする時は、ダイヤグラムや列車情報など何かをその場で調べたくなることが多い。こちら、スマートフォンやiPadなどでもよいのだが、愛用するWindows用のダイヤグラムソフトとともにサッとその場で使いたい。これまではPCを持参できなかったので、その情報を印刷して乗り・撮りに行っていたのだ。
「それならdynabook R732ですよ。ボディはテツではなく、軽量・堅牢なマグネシウムですが」
……R732が天から降ってきた。それが、テツなわたし好みの仕様にカスタマイズされた直販サイト(東芝ダイレクト)Webオリジナルモデルの「dynabook R732/W3TF(PR7323TFRBBW3)」である。
CPUは標準電圧版のCore i7-3520M(vPro 2.9GHz/最大3.6GHz)、メモリは最初から8Gバイト、ストレージは256GバイトSSD、64ビット版Windows 7 Professionalと店頭モデルよりズバッと高性能とし、ディスプレイは13.3型ワイド(1366×768ドット)、DVDスーパーマルチドライブを内蔵。それで重量は約1.41キロと軽量、さらに約13時間の長時間バッテリー動作を実現する。
ちなみに、東芝ダイレクトWebオリジナルモデルはSSDやメインメモリ、OSのエディション、Officeの有無など、店頭モデルより細かいユーザーニーズに対応するカスタマイズモデルを用意するのが大きなポイントだ。軽量+長時間動作の性能に加え、希望だった、より容量の多い256GバイトSSDや8Gバイトメモリの仕様でオーダーできるのだ。
これがどうだね。まずは、前PCと比べると特にSSDの効果、そして軽さ──実重量と操作感含めて──が絶大だ。
まずはWindows 7があっという間に起動する。スリープ復帰は即、再起動しても1分かからないなど、当初は以前のPCとさほど変わらないと思うよと斜に構えていたが、本当にストレスフリーだ。しかも、熱くならずそれでいて高速。PCを使い続けていてもファンの風切り音はほぼ聞こえない。
テツ旅でかなり重い荷物を持ちながらでも、どこでもサッと使えそうだ──これならサブマシンどころか、メインで完全に行ける。Webサイトのチェックも撮影した写真の管理も、RAW現像も楽だろう。しかも、家でも外でも、その場でできるのは、テツ旅がかなり快適になることは間違いない。
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