キーボードは標準的な6段配列で、キートップのみを格子状のキーボードベゼルから露出させたアイソレーションスタイルを採用している。
主要キーのキーピッチは、実測値で18.5(横)×16.5(縦)ミリだ。13.3型モデルよりはキーピッチが少し狭いものの、アルファベットキーを中心とした主要キーに変則的なサイズのキーは見当たらず、これくらいならば違和感はそれほどないだろう。
ただし、半角/全角キー(実測ピッチ13.5ミリ)やスペースバー右側のキー(実測ピッチ14.5ミリ)などは横幅が少し狭く、カーソルキーも12(横)×8(縦)ミリと常用できるギリギリのサイズだ。カーソルキーを使っていて、すぐ左にある右Ctrlキーなどと打ち間違うことが何度かあった。
電源ボタンが右上のキーに割り当てられている点は先代機と同様だ。ミスタイプのリスクはあるものの、かなり押し判定は厳しく調整されており、軽く押しただけでは反応しないようになっている。強く押してしまった場合も確認画面が表示されるようになっているため、Windows上での作業中に即シャットダウンしてしまう心配はない。
キーボードの固定はしっかりしており、たわみもあえて強く押せばわずかに感じる程度で、ほとんどない。キートップにはわずかにくぼみが(分からない程度)あり、キーのスイッチの感触は13.3型モデルと同じような印象だ。キーストロークは実測で1.5ミリ程度と浅いが、クリック感はしっかりある一方、反発がやや強めとなっている。キートップが黒になり、キーボードバックライトが加わっている点も13.3型モデルと同様だ。
キーボードバックライトの明るさはホットキーで手動調整できるが、電源プランと連動してオン/オフや明るさが自動で切り替わるようなユーティリティなどがあれば、さらに便利に使えただろう。
キーボードの手前には、105(横)×63(縦)ミリと大きなサイズのクリックボタン一体型タッチパッドを内蔵。パッドの左下を押し込むと左クリック、右下を押し込むと右クリックが行える。タッチパッドの滑りは上々だ。
タッチパッドにはELANのドライバが導入されている。2本指での上下/左右スクロール、2本指の開閉による拡大/縮小、回転機能、3本指スワイプによるページ送りなどのマルチタッチジェスチャー機能が利用可能だ。
13.3型モデルとタッチパッドの横幅が同じで、ホームポジションのやや右寄りに配置されているため、タイプ中にタッチパッドが誤差動しやすい印象を受けたが、タイプ中の誤動作を防止する「SmartDetector」機能でエリア検出を「小」に設定してやると、誤作動はかなり改善された。
以上、ZENBOOK Prime UX21Aの液晶ディスプレイ、ボディデザイン、キーボードを中心にチェックした。レビュー後編は、パフォーマンスやバッテリー駆動時間のテストを中心にお届けする。
ZENBOOK Prime UX21Aの主なスペック | |
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型番 | UX21A-K1256 |
CPU | Core i7-3517U(1.9GHz/3.0GHz) |
チップセット | Intel HM76 Express |
グラフィックス | CPUに統合(Intel HD Graphics 4000) |
液晶ディスプレイ | 11.6型ワイドIPS(LEDバックライト) |
液晶表示解像度 | 1920×1080ドット |
メモリ | 4Gバイト(PC3-12800) |
データストレージ | SSD 256Gバイト(SanDisk U100) |
光学ドライブ | − |
通信機能(有線) | 100BASE-TX(付属のUSBアダプタ利用) |
通信機能(無線) | IEEE802.11a/b/g/n、Bluetooth 4.0 |
メモリカードスロット | − |
USBポート | USB 3.0×2 |
Webカメラ | 92万画素 |
ディスプレイ出力 | Mini-VGA、Micro HDMI |
その他インタフェース | ヘッドフォン/マイク共用 |
キーボード | バックライト搭載 |
サイズ(幅×奥行き×高さ) | 299×196.8×3〜17.5ミリ |
重量 | 約1.1キロ |
バッテリー駆動時間(充電時間) | 約5.1時間(約2.8時間) |
OS | 64ビット版Windows 7 Home Premium(SP1) |
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