DHCPサーバはTurboNASの基本機能には含まれていないため、追加インストールが必要だ。TurboNASの追加機能は通常パッケージマネージャであるQPKGから導入するが、DHCPサーバはQPKGではなくiPKGでの提供となる。まずQPKG CenterからOptware IPKGをインストールしよう。
WebブラウザからTurboNASの管理画面にアクセスし、アプリケーション>QPKG Centerに移動。「利用可能」タブからOptware IPKGを探し、インストールを選択する。
IPKGはコンソールから使用するので、ネットワークサービスからTelnet/SSHを有効にしておき、Tera Termなどのターミナルソフトでログインする。「ipkg update」でリストをアップデート、「ipkg install dhcp」でインストールする。なお、dhcpの起動スクリプトは/opt/etc/init.d/S56dhcpになるが、その中で存在しないディレクトリ、/opt/var/run/を使用しているところがあり、起動するとエラーが表示される。実用上は問題ないが、気になるようであれば/opt/varから/varへのシンボリックリンクを張っておくとよいだろう。
インストールが完了したら、/opt/etc/dhcpd.confを環境にあわせて設定する。dhcpパッケージのインストール時にセットされる/opt/etc/dhcpd.confは非常に冗長になっているため、最初から作り直したほうが早い。以下にシンプルな設定の例を掲載するので参考にしてほしい。現在すでにルータなどのDHCPサーバ機能を利用している場合は、ルータの設定と「ipconfig /all」の結果を参考にするとよい。
ブートファイル名は「filename」で指定するが、今回はSYSLINUXのpxelinux.0を設定する。設定が完了したら起動スクリプト「/opt/etc/init.d/S56dhcp」を実行する。
次にブートファイルがダウンロードできるようにTFTPサーバを設定する。
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