「これはいい予想外です」 “Ivy Bridge”深夜販売に400人が集まる!:古田雄介のアキバPickUp!(1/2 ページ)
4月9日のZ77/H77/B75マザーに続き、“Ivy Bridge”も4月29日0時1分に販売解禁となった。そして、今回は4倍の店舗が開店し、8倍近い人が集まった。
一番人気はi7-3770K、一番売り切れが早かったのはi7-3770S
既報のとおり、4月28日から29日をまたぐ深夜、インテルの新世代CPU「Ivy Bridge」の販売イベントが行われた。深夜販売の実施を表明していた、ツートップ秋葉原本店とドスパラ パーツ館、PC DIY SHOP FreeT、クレバリー秋葉原店の4店舗がそろって営業状態となった22時ごろ、パーツ通りにはすでに人であふれていた。
最終的には「街全体でみると、400人かそれを超えるくらいかも」(ドスパラ パーツ館)と言われるほどの盛況ぶりで、各ショップの想定を軽く超えていた様子だ。Ivy Bridgeに対応するZ77/H77/B75マザーの深夜販売を単独で決行したツートップ秋葉原本店は、「マザーボードのときは50人に満たないくらいだったので、連休にさしかかったタイミングとはいえ予想外でした。いいですね。これはいい予想外です」と語る。
ドスパラ パーツ館も「すでにマザーが出回っていて、下地ができているのが大きいのかもしれません。とにかく、最高のカタチで大型連休に突入できそうです」と喜んでいた。
実際、CPUとともに対応マザーを購入する人も多く、23時ごろにはマザーボードを入れた紙袋を提げて、新型CPUの受け渡しを待っているユーザーが多かった。ある男性は「家に帰ったら早速マシンを組みます。もちろんオーバークロックしますよ」と語る。
クレバリー秋葉原店は「基幹パーツは連休の前半に売れるのが基本なんですよね。すると、休みの間にじっくりチューニングする時間が確保できますから。とくにゴールデンウィークは、給料日直後のまとまった休みとあって、自作を楽しむのに最高に都合がいいんです。そのタイミングにIvy Bridgeが間に合ってくれて本当よかったですよ」と、発売時期の重要性を強調した。
今回売り出されたのは、内蔵GPUなどが強化されたIvy Bridge世代のCore iシリーズだ。Core i7は、クロック倍率可変の「3770K」(3万円前後)とノーマルの「3770」、TDP 65ワットと低消費電力の「3770S」(ともに2万7000円前後)、さらにエコなTDP 45ワットの「3770T」(3万円弱)が確認できた。そのほかCore i5には、3570K/3570T/3550/3550S/3450/3450Sの6モデルがラインアップされている。
これらのうち、深夜販売で最も人気が高かったのは最上位のi7-3770Kだが、供給量の少ないi7-3770Sのほうが売り切れるペースが速かった。ツートップ秋葉原本店は「Core i7-2600Kがしばらく枯渇していたSandy Bridgeに比べると、今回は幾分か供給量が安定していますが、低消費電力モデルだけはかなり厳しい状況です。通常販売時もしばらく品薄傾向が続くと思います」と話している。
同店ではその後i7-3770Kも売り切れとなったが、ほかのショップにまだ在庫があったため、Sandy Bridgeの深夜販売時のように、早朝販売での購入に切り替えるといったユーザーは見られなかった。
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