レビュー

我が家のセキュリティを強化してみた (2/2)

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作動を再確認する

 どうやら本体の設置位置が悪く、鍵の役割をする「カンヌキ」が途中で止まっていたようだ。要はそのドアのサイズに対して、きちんとした調整が重要で、位置が少しずれていたりなど微妙な調整でも作動しないということらしい。

 設置が完了したと思いこんでカンヌキの作動確認を怠ったことが要因なのだが、それでもドアはきちんと閉まるし、施錠音は正常だった。これでは正常に作動したかどうかという判断が難しく、施錠されないまま放置しておく可能性が高い。作動しなければただの置物になってしまうので、完全に鍵がかかった状態で施錠音が鳴る仕組みがほしいところだ。

 改めて施錠の動作をチェックする。部屋側で本体の位置を調整し、ドアが開かないことを確認した。なお、本製品は内側からのロックも可能だ。室内側本体のサムターン(つまみ)を反時計回りに90度回すことで施錠される。施錠されたときはサムターンの横の緑の丸が赤に変わる。

photophotophoto 左が開錠の状態。中央、右がカンヌキが上に上がり、施錠された状態。施錠されるとサムターンの横の表示窓が赤くなる

リモコンの持ち運びで不安

 リモコンに備えられた赤外線を本体の黒いスモークカバーに向け、各ボタンを押すことで施錠、開錠ができる仕組みだ。リモコンは2本付属されるが、オプションで購入すれば(1個約3000円)最大50本まで登録ができる。リモコンの登録方法も簡単。3段スイッチをENTRYにし、リモコンをスモークカバーに向けてボタンを押すことで登録ができる。

photophoto リモコン。上のボタンが施錠、下が開錠。本体の赤色LEDが光り、施錠された

 リモコンは28×56ミリ、15グラムと邪魔にならない程度の大きさでキーホルダーの感覚だ。ただ、ほかの鍵とともにキーホルダーに付けておくには工夫が必要。キーホルダーのリングやフックにはかけにくい。鍵と一緒になくしてしまうことも考えると、別にストラップなどを付けて持っておいた方がいいかもしれない。何も付けずに持っていると、なくさないだろうかという不安にかられる。

 ちなみに製品説明書には、リモコンは直線距離で5メートル以内であれば操作が可能と記してある。実際に試してみたところ3メートル程度の距離までは反応が確認できた。

photo 3メートルまでの距離で反応を確認

また引っ越ししてもOK

 いろいろとわがままも述べてきたが、製品が届いた直後に1人でも設置できる点はかなり魅力的だ。通常工事費、出張費などもとられるところ、本製品であれば設置に時間もとられず、取り付け工事や穴開けの必要もないので、賃貸の人にオススメしたい。

 単にドアにセンサーらしきものが設置してあるだけでも、人間は警戒するものだが、実際にスモークカバーを外したり、施錠時に無理にドアを引っ張って通信線が切れたりすると、30秒間(×3回、インターバル15秒)100デシベルもの警報音が鳴る。電源オンの状態でスモークカバーを外してみたが、マンション内に大音量の警報が鳴り響いた。これなら隣近所も異常を関知できるだろう。ただし音がどの程度なのか試す場合は昼間に行った方が良さそうだ。

 市場想定売価は3万円前後といいお値段だが、取り外して次の引っ越し先でも同じ製品を取り付けることができ、繰り返し使えて無駄がない。サポートも24時間対応しており、緊急を要する際には出動員が現地に出動してくれるという。マンションやアパートでピッキング対策がされていないのならば、個人での購入も許容範囲だろう。

 これで入り口の防犯は完璧。でもドアだけでなく、窓の施錠も忘れずに。

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