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Weekly ITmedia +D Top10:自称美少女新人IT戦士、乙女視点を駆使して+Dを語る

5月12日、アイティメディアは自称美少女新人IT戦士小笠原由依氏をライフスタイルメディア事業部に配属した。同社の意向は不明。この配属を受け小笠原氏は「なぜここに配属されたかは良く分からない。けれど自分の美しさを少しでも生かせれば」と語り、今後の社会人生活に対して意欲を燃やしている。

意欲は十分……でも、意欲だけじゃぁねぇ

 今、美少女(自称)新人IT戦士は、人の足を引っ張って給料をもらっている。なんといいご身分か。現状を見かねた先輩IT戦士I氏はそんな筆者に、「+D全体のランキングについて何か書いてくれ」という指令を出した。読むのも大変なのに文など書けるか! と思いつつも、上司命令は断われない。しかし、今の自分のアビリティは「ぺーぺーの感覚」「誰も認めてくれない美しさ」「さび付きかけた乙女心」という全くITとは関係ない3つ。関係なくても生かしてしまおう。どうにでもなれ! と、ぺーぺーかつ乙女な角度でランキングを検証する。どうか暖かい目で見守ってほしい。

乙女的狩りに使える3アイテム

 比較的取っつきやすい話題が多い先週のランキング。まず1位はデルの液晶ディスプレイの話題。デザイン重視でものを買う乙女としてはかなりポイントが高い。さながら東京タワーが見える部屋にありそうなハイソなデザイン。このアイテム、実は恋愛という名の狩りの際にも有効だ。狙っているメンズの部屋に置いてあった場合には「わぁ、スピーカーがうかんでるぅー! すごぉいキャピキャピ」と言って大喜びし、自分のオバカかわいさをアピールすることをお勧めする。多くの男は虚栄心を満たされてメロメロになるだろう。ただ、この作戦は、結果が本人の顔次第というなかなか難しい一面を持ち合わせている。そこで、初心者にはもってこいなアイテムが「青色ペプシ」や「きゅうりペプシ」。これらも狩りの際非常に有効だ。個人的には「きゅうりは飲むもんじゃねぇ!」と声を大にして言いたいが、標的の男との会話のネタになることは間違いない。もし、“つくす女”で攻めたい場合は、3位に入った「RD-X7」がいい。標的の好きなテレビ番組集を作成し、ねちっこい愛の詰まったプレゼントとして送りつけるのだ。

妄想もいいけど、仕事しなさい

 地道な努力が実った今回の狩り。都内某所の会員制バーにて、夜景の美しさに感動する筆者にハイソマンはささやく。「この夜景は君のために用意したんだ、でもね、ゆいのほうがずっときれいさ」。ほほを赤らめる筆者に近づくハイソマン「いやっいけません! 出会ったばかりなのにキスなんてっ」……放っておくと延々続く女子の妄想。このように、最近の筆者は妄想の世界の人にお熱をあげるという危険な状態にまで至っている。そんな暴走乙女には2位の記事で紹介されているCPUクーラー「Orochi」がぴったりだ。「『ケースと干渉しやすいので、マシン内のスペースをよく把握した人が購入します。確かに、空調を正しく設計すれば、静かで効率的な冷却が可能ですね』」(記事より抜粋)との事。幸運なことに、すかすかな筆者の頭にはちょうどスペースが余っている。パソコンではなく筆者の頭に設置できないだろうか。気がつくと妄想に夢中で無意識に仕事をさぼっている現状はまずい。定期的にクールダウンをする必要性があるだろう。

中身だけじゃ満足行かない。やっぱり見た目は重要だ

 機能はもちろん、デザインも重視。それが乙女のポリシーだ。Macのワンボタンマウスはさすがアップルだけあってかわいらしい。あえて会社のPC(Windows)で使ってみるのもいいかもしれない。デザイン重視なのは携帯電話でも同じ。今週は話題のPRADA携帯や、サムスン電子の新商品など注目の携帯がたくさん紹介された。PRADA携帯は、ブランドとしての価値はもちろん、使い勝手も良さそう。タッチパネル方式で直感的に動かせることから、年齢が高めの世代でも楽に扱えそうだ。我が家でも、携帯を買い換えたばかりの筆者の母(直子・52歳)がPRADA携帯が欲しいと父に対してさんざんダダをこねているのが目撃された。また、韓国メーカーの携帯にも注目したい。LG電子の「アイスクリームフォン」や「ワインフォン」、Samsung電子の「ミニスカフォン」と名前までかわいらしい物が多い。特に、パステルカラーがキレイな「アイスクリーム」や、女性らしい形の「ミニスカ」は持っていて自慢できそう。

相手を知ってからつきあう方がしあわせ

 反面、機能重視の「HTC Shift」もランクインしている。筆者も若かりし日に、似たようなものを持っていた。当時の彼氏と「おそろいだねっ! いっぱい電話しようね!」などといってウィルコムの「W-ZERO3[es]」を購入したのだ。しかし、ITリテラシーの低い乙女には、ボタンが押しにくく、ワードやエクセル、フルブラウザもあまり響かなかった。詳細はご想像にお任せするが、それを使って電話をする必要がなくなり、使用頻度は激減。今は“若気の至りグッズ”の一つとして部屋に飾られている。使うべき人が使えば便利グッズの「W-ZERO3[es]」。まさしく宝の持ち腐れだった。こんなんじゃ製品がかわいそうだ! 相手の性格を知らず、自分の器も分からないままで、背伸びをしたおつきあいをしていた二人。なんだか恋愛みたいだが、商品と人間にも相性は存在する。この「HTC Shift」の記事では、商品の短所も長所もひっくるめて紹介している。購入を検討する人にはぜひ見てもらいたい。

新人IT戦士の仕事始め

 さて、最後に残った8位の「メタルギアソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット」の記事は、なんと新人IT戦士の処女作だ。とはいえ半分以上、いやほとんどが先輩IT戦士I氏の文章。しかしながら腹を痛めて産んだ子はかわいいものだ。ネタとI氏に助けられたとはいえランクインしていることに涙がちょちょぎれる。あえて1つ言うとするならば、小島監督、次回何か作る時はアッキーナもいいが、新進気鋭のわたしを使ってみてはいかがだろうか。オファーのメールをお待ちしている。

 配属されて早2週間。割とITリテラシーは高い方だと思っていたが、どうも相当な勘違いだったようだ。IT戦士を名乗るにはまだ早いのかもしれない。しかし、とあるソクラテスというおっさんは「無知の知」という素晴らしい言葉を残している。彼の言ったとおり、自分の無知さに気づけたことが始まりだ。将来の夢「No.1アイドル」も視野に入れつつ、先輩IT戦士たちの刻んできた歴史に新たな1ページを加えたい。輝く未来を胸に抱き、今日こそは早く帰りたいと切望する美少女(自称)新人IT戦士なのであった。

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