ニュース

「セックス・アンド・ザ・シティ」キャリーのMacに“侵入”してみた

といっても、ワタシはハッカーではない。映画「セックス・アンド・ザ・シティ」公式サイトで、ヒロインのキャリーが愛用しているMacBook Proのデスクトップ画面を模した楽しいコンテンツが公開中だ。

image 日本語版公式サイト

 米HBCの人気テレビドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」(以下、SATC)が、映画化され日本でも話題を呼んでいる。SATCは、NYで暮らす4人のシングルウーマンの仕事・恋愛・ファッションを本音で描き、日本でも熱狂的なファンが多い作品で、1998年から2004年まで6シーズンにわたって全米で放送された。映画では、テレビシリーズの最終回から4年後という設定で、4人の“その後”を描く。

 サラ・ジェシカ・パーカー演じるヒロインのキャリーは、人気コラムニスト。ドラマではキャリーがパソコンでコラムを書くシーンが毎回登場していたが、彼女はMacintoshユーザーだ。テレビドラマでは、PowerBook G3を使っていたが(一時iBook[タンジェリン]だったことも)、4年後となる映画では、MacBook Proに機種変更していた。

image 「Carrie Bradshaw's MacBook Pro」ページ

 そのキャリーの“デスクトップ”が、映画の公式サイトで公開中だ。日本語公式サイトのトップページからリンクされているが、中身はもちろん英語。さっそく、キャリーのMacをのぞいてみよう。

 公式サイトの「キャリーのデスクトップ」をクリックすると「Carrie Bradshaw's MacBook Pro」ページが表示される。ここで「CLICK HERE TO ENTER」をクリックすると、キャリーのログイン画面が登場する。が、ここには自分のメールアドレスを入力すればOKだ。Mac OS Xのデスクトップ画面が表示されるとすぐ、キャリーの親友シャーロットからチャットでメッセージが届く。シャーロットとキャリーのやりとりがしばらく続くのだが、2人の会話を盗み見ているようで、ちょっとドキドキだ。

imageimage ログイン画面(左)、デスクトップが表示されると、いきなりシャーロットからメッセが!

 映画の中に似たようなセリフがあったなぁ。うーん、これはホントにキャリーのデスクトップらしいぞ。

 Dockのアイコンは、チャットのほかに、Email、iCal、iPhoto、Blog、Browser、Stickies、Quicktime、そしてPreferences。

 これがそれぞれ映画の内容とシンクロしたものになっている。たとえば「Email」をチェックすると、キャリーの腐れ縁もとい運命の彼氏、Mr.ビッグからのメールが届いている。……なにやら不穏な内容のようですぞ。

 ほかにもサマンサやミランダなど親友たちをはじめ、ウエディングプランナーのアンソニーやVOGUE編集長との打ち合わせなど、映画に出てくるエピソードがらみのメールを読むことができる。映画を見た後に読めばニヤニヤできそう。メールは映画の内容とシンクロしているが、映画前に見てもネタバレになるほどには紹介されていないので、まだ見てない人も安心してOK。

imageimage Email(左)とPreferences。メールは全部読めます。

 スケジューラ「iCal」には、映画に登場するエピソードの予定が書き込まれているし、映画の中のセリフがメモってある「Stickies」も楽しい。「Blog」は、キャリーのアシスタントのルイーズが劇中で作成していた「キャリー公式ブログ」にリンクしており、キャリーの執筆した本の紹介が読める(もちろん架空の本だが、これ読んでみたい!)。

 「Browser」は公式サイトに、「Quick Time」は予告編にそれぞれリンクしており、「Preferences」には、壁紙とスクリーンセーバが収録されている。もちろんダウンロードして自分のパソコンで使用できる。スクリーンセーバはMac版とWindows版が用意されている。

 「iPhoto」には、予想通り、彼女や友人達のスナップ写真が入っている。ん? ビッグの写真が1枚もないぞ……と思ったら、すべてゴミ箱に捨てられていた。映画を見た人なら「そりゃそうよね」と思い当たるフシがあるだろう。

imageimage iPhoto(左)と映画内に登場する“キャリー・ブラッドショー公式サイト”。iPhotoには“靴フェチ”キャリーらしく、映画で着用した靴の写真も収録されている

 という具合に隅々まで芸が細かいというか、かなり凝っているのだ。SATCのファンなら映画と合わせて楽しめるし、プロモーションとしてもよくできている。ワタシなら、iTunesストアにリンクして、主題歌やドラマをDL購入させたりするんだが……え? それはやりすぎ?

 映画にも、電話を借りようとしたキャリーが、iPhoneを差し出されて一瞬固まり「使い方わかんない」と返すといったITmedia読者的に楽しめるシーンも登場するので、肩の凝らない映画を見たいならオススメだ。さすがに映画館では女性が大半を占めていたが、男性同士のグループで見に来ているツワモノもいた。けっこう楽しんでいたようです。

 あ、ちなみに「キャリーのテスクトップ」は、Mac OS Xのデスクトップを模しているが、もちろんWindowsでも楽しむことが出来る。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.