総合評価コメント

　FMV-BIBLO NBシリーズは、富士通のメインストリームにあたるオールインワンタイプのノートPCだ。その中でも「FMV-BIBLO NB18C/T」は、モバイルPentium 4-M 1.8GHz、60Gバイトのハードディスク、DVD-RAMに対応したDVDマルチドライブと基本性能は十分。また、TVチューナを備えるなど、同シリーズのなかでも最もエンターテイメント性の強いモデルとなっている。ただし、チップセット統合型のグラフィックスは3Dゲームをバリバリするにはやや力不足か。プリインストールアプリケーションは充実しており、初心者にはお勧めの1台といえる。→レビュー本文

評価のポイント

シルバーブルーを用いたカラーリングは、スタイリッシュな印象を与える。本体前面にサブ液晶とスピーカを配置した独特なデザインを採用しているが、液晶ディスプレイがやや開けにくいと感じる。

モバイルPentium 4-M 1.8GHzを搭載しており、十分なパフォーマンスを持つが、同シリーズの最上位モデルとしてはモアパワーが欲しいところ。グラフィックスはチップセット内蔵のものを使用しているため、専用チップと比べると物足りない。

TVチューナを内蔵しており、ノートパソコンでありながらテレビ番組の視聴や録画/再生が行える。DVD-RAMの記録が可能なDVDマルチドライブやタイムドメインスピーカを搭載するなど、AV機能も充実。キーボードやタッチパッドの操作性も良い。ただし録画機能はソフトで処理しているため、使用状況などによっては映像がスムーズに録画/再生されない場合がある。

メモリは最大768Mバイトまで増設可能。PCカードスロットを2スロット備えるなど、ノートPCとしては標準的な拡張性を持つ。USB 2.0×4ポートを装備しており、さまざまな周辺機器を接続できる。SDカード/メモリスティックスロットにより、デジタルカメラやPDAとのデータ連携も容易。

プリインストールアプリケーションは、使い切れないくらい充実している。「MS Office XP Personal」も付属しているので、オフィスユースにも十分対応できる。

20万円台半ばの価格は、TV録画機能を備えたノートPCとしてはやや高価だが、書き換え型DVDやプリインストールアプリケーションを考えると妥当な線といえる。もう少し処理能力の高いCPUが搭載されていると、お買い得感はより高まるだろう。

ベンダー製品担当者からの一言

「FMV-BIBLO NB18C/T」は、TV視聴や録画を楽しめる「ホームエンターテイメントPC」です。鮮明表示の高輝度・低反射スーパーファイン液晶、迫力サウンドのタイムドメインスピーカ、映像データを保存できるDVDマルチドライブなど、AV利用に最適な機能を備えています。また、辞書/地図等の実用ソフトや、家計簿/レシピ等の生活お役立ちソフトも搭載しており、幅広いユーザーにお勧めです。（富士通　パーソナルマーケティング統括部　コンシューマPC推進部　高田 和明）

スペック

[赤坂賢太郎, ITmedia]

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