MotorolaがLinux上でVelocity Engineを利用できるライブラリを公開Motorolaは組み込みプロセッサ市場でのG4プロセッサ利用拡大を図るため、テクノロジーライブラリを無償で公開する。
MotorolaはAltiVecテクノロジーの対応を拡大し、Linux OS向けのテクノロジーライブラリを無償公開する。 AltiVecはApple ComputerがVelocity Engineと呼んでいるテクノロジーで、1999年8月以降、G4 Macに搭載されている。AltiVecがスタートしたときにAppleは、「スーパーコンピュータの心臓部が1個の銀色のシリコンにミニチュア化された」と表現していた。 Motorolaの動きにより、Linuxを使っているデベロッパーはネットワーキングとコミュニケーションアプリケーションで4倍のスピードアップを図ることができる。同社はLinuxでしばしば使われる、AltiVecテクノロジー対応アプリケーション向けAltiVecソースコードを開発し、ダウンロード可能にした。 AppleがG4投入した後、G4 PowerPCプロセッサとAltiVec市場はこれまで「ネットワーク、テレコム、イメージング、コンピューティング用途の高性能アプリケーション」に限定されていた、とMotorolaは説明する。 Appleのデベロッパー向けページではAltiVecについてこう述べている。「AltiVecはPowerPCアーキテクチャーを拡張し、既存の整数ユニット、浮動小数点ユニットと同時に命令を実行できる128ビットのベクター実行ユニットが追加されている。これにより、高度な並列演算が行われ、単一クロックサイクル内で16の演算を同時実行できる」 「新しい命令、複数ビットによる並列演算、レジスタ幅の拡大を組み合わせることにより、メディアプロセッシングに共通する演算処理を最大30倍高速化できる」 Motorolaはこのコードライブラリにより、新しい市場のデベロッパーを掘り起こすことを願っている。「高い性能は、消費電力、システムコスト、周辺機器の統合化とバランスをとらなければならない」 Motorolaは、かつてはハイエンドの技術だったが、このところPC市場ではCPU速度で劣っているG4プロセッサを、組み込みプロセッサ市場に投入しようというものだ。 Motorolaコンピューティングプラットフォーム事業部の副社長兼ジェネラルマネジャーであるビル・ダニガン氏は、「このライブラリによりデベロッパーはLinux OSとMotorola G4プロセッサをベースにしたアプリケーションを、より高クロックのCPUを使わなくても高速化させることができる」。 また、MotorolaはG4ベースのアプリケーションを市場に投入するデベロッパーを支援していくという。 [ IDG Japan] Copyright(C) IDG Japan, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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