> レビュー		2003年6月13日　07:10 PM 更新

Easy CD ＆ DVD Creator 6――フォトレタッチからDVDライティングまで対応する統合型CD／DVDライティングソフト（3/4）

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　メディアライブラリはWindows Media Playerでも採用されているので想像がつくかもしれないが、リッピングしたデータなどオーディオに関するデータを一定の場所にまとめたものである。AudioCentral Media Explorerはライブラリ内の操作だけではなく、音楽CDからライブラリへのリッピングやディスクのコピー機能などもサポートしている。

AudioCentral Media Explorerで音楽CDをリッピングすることも可能

　AudioCentral Tag EditorはMP3で使われるID3形式の情報を編集するアプリケーションで、メディアライブラリに保存されているオーディオデータのタグ情報を編集する。

　AudioCentralでは多くの場合、音楽CDからメディアライブラリにリッピングされた段階で、インターネット上のデータベースであるGracenoteCDDBから曲名やアーティスト名を取得して自動的に保存する。この情報が万一間違っていたり、あるいは情報が見つからなかったために自分で書き加えたいときなどにAudioCentral Tag Editorを使用するわけだ。

AudioCentral Tag Editorで曲情報を修正する

　AudioCentral Sound Editorは、リッピングしたオーディオデータを波形表示させながら修正したり、あるいはLPなどのアナログオーディオをリッピングしたりするツールである。他のソフトに比べるとあまり出番はないかもしれないが、DVD-Videoを制作する際などに使うと、タイムラインを見ながら微妙な位置へ効果音を挿入できるので、音の素材を作る場合などには便利である。

AudioCentral Sound Editorで音の素材を作る

昔ながらのライティングツール――Creator Classic

　Creator Classicは、Easy CD ＆ DVD Creatorシリーズの最初から備わっているというか、かつてはEasy CD Creatorそのものだったのだが、現在でもその重要性は変わっていない。Easy CD ＆ DVD Creator 6にはDisc CopierやDrag-to-Dropなど使い勝手を良くするソフトウェアが同梱されてはいるものの、ライティングにおける細かい設定を行いたいときにはやはりCreator Classicが便利だ。

Easy CD ＆ DVD Creator 6におけるライティングの基本は、やはりCreator Classic

　CDやDVDのバックアップ用には後述のDisc Copierがあるので、Creator Classicを使うのは、主にデータCD／DVDや音楽CDを新たに作成する場合が多いだろう。メディアはDVD-R/RW、DVD+R/RWに対応していて、ISO 9660とUDF、Julietのファイルシステムで書き込みができる。

　メイン画面を見ればおおよその操作方法は見当が付くと思うが、下部にあるプロジェクトウィンドウにフォルダやファイルを追加してゆき、ライティングの指示を出すというのがデータCD／DVDを作成する際の基本的なやりかたである。音楽CDを作成する場合も、他の音楽CDのトラックそのものかオーディオファイル（WAV／MP3／WMA形式のファイル）を追加するだけなので、やり方は変わらない。

　このほかにもCD-TEXTに対応していたり、UPC（Universal Product Code＝音楽CDを識別するコード）を書き込み可能だったりと、面白い機能が豊富だ。

　あまり知られていないが、トラックを吸い出してISO形式のイメージファイルを作成する機能もかなり昔のバージョンから持っている。これを使うと、トラックやディスク全体をイメージファイルにすることができるほか、ISO形式は汎用形式なので他のライティングソフトで焼くことができるのもいい。

メニューの「ディスク」→「ディスク情報」でディスクを指定してISOイメージファイルを作成できる

CDとDVDのコピーを行うのならこれ――Disc Copier

　名は体をあらわすというが、このアプリケーションもそのとおりで、名前がすべてを物語っている。

　日常的に記録型のCDやDVDを使うようになると、丸ごとコピーする機会は案外多い。データディスクにしても、いちいちフォルダを取り出してからCreator Classicで書くよりも、そのままコピーする方が楽である。何も考えずに済むというのは、ある意味で「アタマに優しい」ということに気付く。

　さて、そんなDisc Copierだが、機能が単純なだけに操作も非常に簡単だ。

[河野寿, ITmedia ]

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