IT仕事塾

できるビジネスマンのノウハウ伝授
第1回 一歩先をゆくフレッシュマンになる(1/3)

できるビジネスマンに共通して言えることは、「どうすれば自分が楽になるか」を考えていること。そして、楽になりそうなことを見つけたら、それを実行してみる「チャレンジ精神」でしょうか。では、ABC商事に入社したばかりの新人、田中君がどのようにして、身の回りの問題を解決していくのか、その過程をこれから見ていきましょう。

登場人物:

  • 田中君:プロフェッショナル向け映像関連製品を取り扱うABC商事社員。新入社員研修も無事に終え、ちょうど1週間前現場に配属された22歳の新卒新入社員。
  • 竹内先輩:ABC商事社員。田中君が配属された営業2課の先輩。
  • 及川先輩:ABC商事社員。システム課の先輩。美人と評判。

いただいた名刺、ぜんぶ覚えてられる? - Level 1 - 名刺にメモ書き

 この1週間のほとんどは、先輩社員に同行してお客様への新任挨拶回り。毎日歩き疲れてヘトヘトになりながら、配属最初の金曜日の午後を迎えた。手許には今週訪問したお客様の名刺が30枚ほどたまっている。少々疲れ気味だがこれだけの名刺を見ると、何だか社会人になった実感がわいてくる。

田中君 「しかし、来週もお客様を回るとなると、いったいどれくらいの名刺が手許にたまるのか、心配です。今週だけで32枚ですよ」


竹内先輩 「たったこのくらいでびくついてたらやってられないぞ。まあ、オレくらいになると、お客様の会社名と担当者がちゃんと整理されてるけどな」

田中君 「う。そうなんですか? どうすればそうできるんですか?」

竹内先輩 「まず、考えてみることだよ」

 と、竹内先輩は別の出先に向かってしまった。


 今週名刺交換をしたお客様の顔は思い浮かぶものの、いつお会いした、どのお客様の担当者なのか、名刺の名前と一致するのは半数程度しかない。来週あらたなお客様とお会いするとなると、どの人がどこの会社の方なのか、さらにわからなくなってしまうだろう。

 すべてのお客様を覚えることも社会人としての仕事の第一歩だが、正直言ってすぐには覚えられない。そうだ、せめて名刺のすみに、『お会いした日付』、『お客様の特徴』、『どんな話をしたのか』だけでも覚えているうちに書いておけば、あとで何かの役にたつかもしれない。さっそく名刺に書き込んでみた。「よし、こうしておけば後で使えるぞ」。

 名刺に情報を書き終えたところで、デスクの電話が鳴った。電話を取るのも新人のつとめだ。

田中君 「はい。ABC商事営業2課です」

電話 「お世話になっております。豊玉映像の「もりた」でございますが、営業2課の竹内様をお願いしたいのですが」。

田中君 「もうしわけございません。竹内は外出しておりまして、折り返しお電話させるようにいたしましょうか? あ、わたくし、火曜日にお会いしました田中ともうします」

電話 「あのときの新人さんね。それじゃ、よろしくお願いします」

 32枚の名刺を上からめくりながら森田さんの名刺を探すが、どうも見つからない。ようやく探し当てた豊玉映像の名刺を見つけてみて気が付いた。

『森田』じゃなくて『護田』じゃないか。

 名刺を一枚探すのにも手間取り、『護田』を『森田』と勝手に勘違いしてしまうなんて。これからもっと多くのお客様の応対をするのに、これでは先が思いやられるなあ。

 これが携帯電話の電話帳なら、友人やよく利用する店の電話番号には、「名前」や「よみがな」が登録されているので、こんな間違えはしない。電話番号も簡単に探し出すことができる。

 仕事にもそんな物があれば、名刺を探さなくて済むのに……。

名刺の整理って、どうすりゃいいの? - Level 2 - ファイルメーカーProとの遭遇

 竹内先輩は「考えろ」っていっていたけど、あれはどういうことなんだろう? 先輩の頭の中では会社名と名前が整理されてるって言ってたな。ということは、携帯の電話帳みたいなもんか。そういえば、電話帳みたいに、パソコンを使って整理をするソフトを『データベース』と呼ぶのだと、大学や新人研修の講義で教わった覚えがある。竹内先輩、ノートPCを使ってたしな。うーん、データベースか。でも敷居が高そう……。

[高岡幸生(ジェネコム), ITmedia ]

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