> ニュース		2003年6月18日　01:12 PM 更新

MicrosoftのMac版IE開発停止にAppleがコメント

Mac版Internet Explorerの開発停止を表明したMicrosoftの動きに、その要因となったSafariブラウザを開発するAppleがコメントを述べた。

　MicrosoftがInternet Explorer for the Macintoshの開発停止を決定したことについて、Appleは初めて声明を発表した。

　「SafariはMacにおける最速のブラウザであり、数百万のMacユーザーにとって最高のブラウザとなっている」とAppleはMacCentralに語った。「Safariのβプログラムは大成功を収めており、われわれは近々Safari 1.0をリリースする。MicrosoftのMacintosh Business Unit (MacBU) はIEに向けていたリソースを、有償のMac製品、たとえばOfficeの次バージョンやEntourage（Exchangeクライアントを含む）、Virtual PCなどに振り向けるのによいタイミングだと考えたのだろう」と同社では述べている。

　6月13日、MicrosoftはInternet Explorer for Macintoshの開発を停止したことを公式に認めた。同製品のサポートは継続しているが、将来のアップデート（17日にリリースされたアップデートも含む）はメンテナンスとセキュリティ上のアップデートのみとなる。新機能の追加は行われない。

　この決定についてMicrosoft MacBUのプロダクトマネジャーであるジェシカ・ソマー氏は、Appleの新しいウェブブラウザであるSafariを引き合いに出し、Appleは他のデベロッパーと違い、アプリケーションとOSの両方に関わっていると指摘する。

　「顧客からのフィードバックと、彼らが求めている機能は、すべてAppleとSafariに関するものだ」とソマー氏。「AppleはSafariとOSを持っているのだから、彼らのほうがリソースがある」と同氏。

　Internet Explorerの開発が停止したのは事実だが、ソマー氏は、他のMac製品は安全だと語る。同社ではOfficeの次期バージョンや他の製品に懸命に取り組んでいるという。

　「われわれは次のバージョンのOfficeに真剣に取り組んでいる。IEとOfficeはまったく連携していない。Officeは無傷で、強力になってきている。次のバージョンがリリースされた後も、Mac版Officeの開発を停止する計画はない」と同氏。

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[Jim Dalrymple, IDG Japan]

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