> ニュース 2003年6月23日 08:17 PM 更新
IDG

FileMaker、自社製品とWebObjectsの接続ツールをWWDCで披露へ

FileMakerはWWDCでWebObjectsとFileMaker Pro 6を接続するサードパーティー製ツールを披露する予定だ。同ツールを使うと、WebObjects 5.2からFileMaker Proデータベースへの読み書きが可能で、データベースWebパブリッシングを実現できる。

 Apple Computerの子会社であるFileMakerは、6月23日から米国サンフランシスコで開催されるWorldwide Developer Conference(WWDC)で、自社製品であるFileMaker Pro 6とAppleのWebObjects 5.2、Keynote 1.1との接続に関するデモを行う予定だ。

 FileMaker Proは人気の高いクロスプラットフォーム・データベースソフトウェアだ。単純なシングルユーザーのデータベース作成から、最大同時アクセス250人までの複雑なワークグループ向けデータベースを1台のサーバでまかなうこともできる。

 KeynoteはAppleのプレゼンテーションソフトウェアで、テキスト、グラフィック、アニメーション、マルチメディアエレメントをスライドショーの形にし、Mac上に表示したり、別のフォーマットに書き出すことができる。Version 1.1は6月4日にリリースされた。

 WebObjects 5.2はデベロッパー向けのツールおよびフレームワークで、業界標準をベースにしたウェブサービス、Javaサーバアプリケーションの開発を行うためのソフトウェアである。デベロッパーはWebObjectsを使ってデータベースアプリケーションを構築し、インタフェースにはニーズにより、HTMLを使うことも、Javaを使うこともできる。

 FileMakerのサードパーティー・ソリューションベンダーの団体であるFileMaker Solutions Allianceのメンバーである360 Worksが開発したWooF(WebObjects on FileMaker)を使うと、WebObjects 5.2からFileMaker Proデータベースへの読み書きが可能で、データベース・ウェブパブリッシングを実現できる。

 また、FileMakerはFileMaker to Keynote 1.1 toolのデモンストレーションも行う。これはFileMakerユーザー向けの無料ツールで、FileMaker Pro 6データベース内のデータをKeynoteのネイティブプレゼンテーションに変換する。FileMaker Pro 6に組み込まれた XML/XSLTを活用することで、FileMaker to Keynote Tool はテキスト、グラフィック、チャートのデータをFileMaker Pro 6データベースから取り出し、Keynoteのプレゼンテーションで利用できるよう変換するのだ。

 FileMaker Pro開発チームの一員であるジョン・ダッシャー氏によれば、FM to Keynoteはこれまで2000回ダウンロードされているという。このツールの「すばらしいところ」は、このFileMakerソリューションとKeynoteのXMLサポートを利用して、デベロッパーが自分専用のネイティブKeynoteファイルを書くことができる点だ、とダッシャー氏は言う。

 FileMaker to Keynote 1.1に加え、FileMaker XML Centralからは40以上のビジネスに利用できるXSLTスタイルシートが用意されており、そこからダウンロード可能だ。このスタイルシートには、FileMaker Pro-to-Microsoft Excel 、FileMaker Pro-to-iPod、そしてFileMaker Proから他のXMLサポートアプリケーション用にXML文法の変換を行うものもある。これらのスタイルシートも「非常に好評だ」とダッシャー氏。

[Dennis Sellers , IDG Japan]

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