> レビュー 2003年6月27日 10:13 PM 更新

オーディオコンポ風キューブPC「MEGA」の拡張性をチェックする(1/3)

ミニコンポ風デザインと人気のキューブサイズで注目を集めていた、MSIのベアボーンキット「MEGA」。出荷直前の製品版を使って、キューブ型PCで気になる拡張作業におけるメンテナンス性を中心にレポートしよう。

 3月のCeBITで発表されてから、グラフィックイコライザ機能もサポートする多機能液晶パネルや、充実したインタフェースなどで、オーディオ機能を重視したい自作ユーザー垂涎の的になった「MEGA」。

 だが、当初予定されていた4月中旬の発売開始は遅れに遅れ、ボーナス商戦に間に合うタイミングでようやく店頭に並ぶ予定だ。

 マザーボードのチップセットにはSiS 651を搭載したオレンジカラーの「MEGA 651」と、Apollo KM400を搭載したグリーンカラーの「MEGA 400」の2種類が用意されている。


今回評価した「MEGA 651」。3月末の情報では実売予想価格は5万円前後

 MEGA 651に標準で用意されているのは、SiS 651+SiS962を実装したマザーボードに、容量200Wの電源ユニット。さらにカードリーダモデルを購入した場合は、CFカードスロットとマルチカードリーダースロット(メモリースティック、SDカード、MMCに対応)がそれぞれ1基搭載される。

 マザーボードはMS-6760。「MEGA」のために開発された専用マザーだ。メモリスロットを2基、拡張スロットとしてAGP 4XとPCIをそれぞれ1基搭載している。

 なお、発表当初、Pentium 4/3.06GHzまで対応すると報じされたが、製品版のパッケージやマニュアルによると、Pentium 4/2.8GHzまでのサポートとなっている。

 インタフェースは充実しているが、背面はシリアル、パラレル、マウス、キーボード、VGA、USB 2.0×2といった、一般的なPCと同様な構成。わずかに、ラジオ用アンテナ端子と光デジタル出力端子が“AVらしさ”を醸し出している。


MEGA 651の背面レイアウト。光デジタル出力端子とラジオのアンテナ端子を除けば、一般的なPCと同じ構成だ

 注目は、正面に用意されたインタフェース群。フロントパネルの一番下に設けられた、プッシュ式のカバーを開けると、光デジタル入力、USB 2.0×2などが現れる。なんと、IEEE 1394は4ピンと6ピンがそれぞれ一つずつ用意されているのだ。


MEGA 651の正面レイアウト。MEGA 651はPCを起動しなくても、ラジオチューナー、音楽CD、MP3プレーヤーとして使用できる。電源スイッチが二つあるが、上の「HiFi」ボタンを押すとPCを起動せずにオーディオプレーヤーが立ち上がる。一番下に並んでいるのが光デジタル入力、USB 2.0、IEEE 1394などのインタフェース

 MEGAに用意されているドライブベイは、5インチオープンベイが一つに、3.5インチベイがオープンとシャドウの一つずつ。カードリーダモデルには、3.5インチオープンベイをカードスロットユニットが使っているが、これをHDDベイ、もしくはFDDベイとして使うことも可能。キットにはカードスロット用、FDD用、シャドウベイ用のベゼルが同梱されている。

 MEGAはベアボーンキットなので、購入したらユーザーがCPU、メモリ、HDDなどを取り付けなければならない。MEGAの筐体そのものは、メンテナンス性をよく考えて設計が施されているが、ケーブルによる干渉がいたるところで発生するのため、作業手順をよく考えて増設作業を行わなければならない。製品には組み立て手順の説明書が同梱されているので、必ずこの指示に従って作業を進めてほしい。

[長浜和也, ITmedia ]

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