> ニュース 2003年6月30日 06:02 PM 更新
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15インチPowerBook G4も“11g”に――Apple、サードパーティー製カードの動作を確認

AirPort 3.1をインストールすると、サードパーティー製のIEEE 802.11gカードでも動作するようになる。MacCentralではAppleのハードウェア担当副社長にこの「隠し機能」について聞いてみた。

 サードパーティー製のIEEE 802.11g カードがAirPort 3.1のドライバで動作するのは、Apple Computerがあらかじめ技術的な決定をしていたためだった。他のサードパーティー製802.11g製品も動作するはずだという。MacCentralではAppleのハードウェア・プロダクト・マーケティング担当副社長に聞いてみた。

 AirPort 3.1はAppleのAirPortドライバの最新版。これは、そのわずか1週間前にリリースされたIEEE 802.11gの最終仕様を反映したものだ。

 MacユーザーにはAirPort Extremeとして知られているIEEE 802.11gは、54Mbpsの無線LANテクノロジーで、11Mbpsの802.11b(AirPort)と下位互換性を持つ。今年1月に12インチと17インチのPowerBook G4と同時に発表され、その後はAppleの他の製品にも対応を進めてきた。しかし、古いMacや人気の高いPowerBook G4の15インチモデルはAirPort Extremeにはアップグレードできなかった。AirPort ExtremeカードはAirPortカードと異なるインタフェースを用いていたからだ。

 最近、いくつかのサードパーティー製の802.11gカードがAirPort 3.1で動作することが発見された。AsanteはAirPortドライバが自社製品に対応していることを公表した最初の1社だが、それによれば、PowerBook G4などのラップトップ向けの同社のCardBusタイプの802.11gカードはAirPort 3.1ドライバで動作するという。

 Appleのハードウェア・プロダクト・マーケティング担当副社長であるグレッグ・ジョズウィアック副社長がMacCentralに語ったところによると、Macユーザーが使えるサードパーティー製802.11g製品はAsanteだけではないという。

 「われわれは確かにAirPort 3.1でサードパーティー製品をサポートするようにした」とジョズウィアック副社長は認めた。古いMacのユーザーが802.11gにアップグレードできるように、こうした決定を下したのだと同氏は説明した。これは、6カ月前にAirPort Extremeをリリースして以来、Macユーザーから繰り返し要求されていた事項だったという。

 ジョズウィアック氏によれば、AppleはAirPort 3.1で動作するサードパーティー製802.11gカードの認証を行っておらず、互換製品リストも持っていないという。同氏は「カードがきちんと設計されていれば、きちんと動作するはずだ」と述べた。

 Appleでは、多くのサードパーティー企業が(11gの)仕様に従い、自社の製品がAirPort 3.1で動作するかどうかテストするだろうと見ている。だから、ユーザーは使おうとしている製品のベンダーにコンタクトし、その会社がAirPort 3.1との互換性テストを行っているかどうか聞くことをAppleでは勧めている。

[Peter Cohen, IDG Japan]

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