> レビュー		2003年7月7日　09:24 PM 更新

パワーとスタミナを両立させたオールインワンノート
東芝 DynaBook V7/516LMDW（1/3）

	総合評価 7 デザイン 7 パフォーマンス 8 機能 6 拡張性 7 付属ソフト 6 コストパフォーマンス 5 レイティングポリシー

評価のポイント

デザイン

　本体の上面はクリアコートされたオニキスブルー仕上げとなっており、上品な印象を与える。液晶のカバー部分が膨らんでいるので、若干大柄に見えてしまう。光学式ドライブを内蔵すると3キロを超えてしまうが、家の中で部屋を移動する程度なら問題ない。

パフォーマンス

　2.40GHz駆動のモバイルPentium 4-Mをも凌駕すると言われるPentium M/1.6GHzを搭載しておりパフォーマンスは高い。オールインワンタイプでありながら、6.8時間というバッテリー駆動時間は特筆に値する。グラフィックスチップはNVIDIAのGeForce4 420 Goを搭載しており、3D描画のゲームも十分ストレスなく楽しめる。

機能

　無線LANやBluetoothを備えるなど、ネットワーク機能は充実。内蔵のモデムは世界58地域に対応し、出張の多いユーザーにはうれしい限り。キーボードはキー配置にも余裕があり、やや柔らかめの打鍵感で底着きもなくタイプしやすい。内蔵スピーカーはharman/kardon製のステレオスピーカーで、音質にもこだわりを見せる。

拡張性

　メモリは最大1Gバイトまで増設可能。初期状態で512Mバイトのメモリモジュールが内蔵されており、メモリ増設時も無駄にならない。光学式ドライブやサブバッテリーを内蔵できるスリムセレクトベイは利用シーンに応じた使い方ができる。

付属ソフト

　マイクロソフトの「Office XP Personal」をはじめとしたプリインストールアプリケーションは実用的なものが中心で、エンターテイメント系のソフトは少なめだ。OSにはWindows XP Professionalを搭載しており、オフィスユースにも十分適応できる。

コストパフォーマンス

　30万円台前半という実売価格はかなり割高。しかし、オールインワンノートとしてはバッテリーの駆動時間は長く、家の中で移動して使う用途の多いユーザーにはお勧め。ただ、コストパフォーマンスを重視するならPentium M/1.30GHz搭載の「DynaBook V7/513LMDW」がよいだろう。CPUとメモリが違うだけで25万円前後とリーズナブルだ。

総合評価

　オールインワンタイプのノートPC。最新型モバイルテクノロジ「Centrino」に対応し、手軽にワイヤレスネットワークを実現できる。CPUには1.60GHz動作のインテルの最新型プロセッサ「Pentium M」を搭載し、パフォーマンスは高い。スリムセレクトベイにサブバッテリーを装着すれば、最大11時間の連続駆動が可能。しかし、実売価格は30万円を超えており、コストパフォーマンスがやや劣る点が気になるところだ。

ベンダー製品担当者からの一言

「DynaBook V7」は、Centrinoモバイル・テクノロジプラットフォームを採用し、高性能と長時間バッテリ駆動の両立を実現することで、ユビキタスライフを快適に楽しむことができます。また、オリジナルソフト「ConfigFree」により、有線LANとワイヤレスLANの切り替えを簡単なクリック操作だけで行うことができ、ネットワークがつながらない場合には、解決のためのヒントを表示するなど、使い勝手もアップしています。（東芝 デジタルメディアネットワーク社　PC事業部　松村岳）

主要スペック

CPU	Pentium M/1.60GHz
液晶	15インチTFT液晶（1024×768ピクセル）
チップセット	Intel 855PM
グラフィックス（ビデオRAM）	NVIDIA GeForce4 420 Go（32Mバイト）
標準メモリ	DDR SDRAM PC2100 512Mバイト（最大1Gバイト）
HDD	60Gバイト（UltraATA/100）
光学ドライブ	DVD-ROM & CD-R/RWマルチドライブ
本体サイズ（W×D×H）	334×293×35.8〜41.4mm
重量	約3.13kg（ウェイトセーバ装着時2.87kg）

[赤坂賢太郎, ITmedia ]

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