> レビュー		2003年7月10日　01:23 AM 更新

マウスコンピューター m-Book P1300WB――“必要にして十分”なCentrinoノート（1/2）

m-Book P1300WBはPentium M/1.3GHzを搭載したCentrinoテクノロジ対応ノートPCだ。仕様そのものはごくプレーンなものだが、モバイルユーザーが求める機能は一通りそろっている。

　マウスコンピューター（エムシージェイ）のノートPC「m-Bookシリーズ P1300WBスリムノート（以下P1300WB）」は、IntelのCentrinoを採用しながらも、低価格にまとめあげたスリムタイプのノートPCだ。

　このP1300WBには外付けドライブの違いで、24倍速CD-ROMドライブと、DVD8倍速のコンボドライブの2種類のモデルがある。今回評価したのは24倍速のCD-ROMドライブ付きモデルのほうだ。なお、試作段階の製品だったので、実際の製品と一部仕様が異なる可能性がある。詳細は同社のWebサイトで確認してほしい。

なんといってもCentrino

　Centrinoモバイルテクノロジ採用のノートPCの場合、プロセッサやチップセットなどは大手メーカーを含め、どこのメーカーであっても大差はない。簡単にスペックを紹介すると、CPUはIntel Pentium M/1.3GHzで、メモリは標準128Mバイト。ただし発売キャンペーンとして、先着80台まで増設の256Mバイトを無償で追加し、合計384Mバイトで提供するという。メモリのタイプはPC2700 DDR SO-DIMMだ。

　このP1300WBは、実はマザーボードのブランドとして有名なASUS(ASUSTeK Computer Inc.)社が製造しているもので、実際、試用したマシンでは液晶ディスプレイを開くと、マウスコンピューターではなくASUSのロゴが付いていた（製品版ではもちろんロゴが変更されている可能性がある）。ディスプレイは、最近のXGA対応ノートPCとしては大きめと思われる13.3インチのTFTカラー液晶だ。

Centrinoのステッカーが目立つ。それ以外は最近のノートPCとしてはそっけない外観

　HDDは、標準的な40Gバイトの2.5インチHDD(バッテリーを外すと東芝製のHDDが見える）が用いられている。内蔵LANポートは100/10Mbpsの有線LANポートのほか、（“Centrino”ロゴを用いているのだから当然とはいえ）Intel製のIEEE802.11bの無線LANを標準装備している。グラフィックス機能はチップセットに内蔵のIntel Extreme Graphicsが使われており、メインメモリと共有になっている。

　本体寸法は296×240×22(最薄部)〜29ミリ。一方、重量は2.1キロ(CD-ROMドライブとACアダプタ含まず）ということから、仕様的には北米市場をメインターゲットとしたモデルだと想像される。

左から2.0対応のUSBコネクタが1個、56Kbps対応のモデムコネクタ、10/100Mbps有線LANコネクタ、外部CRT接続用コネクタもそれぞれ同様に1個、それに専用の拡張ポートがある。この拡張ポートに付属の専用ケーブルを接続するとパラレルポートになる。また、この拡張ポートにはPortBarという切り離し可能なオプションがあり、ホットドッキング可能だ

付属の24倍速CD-ROMドライブを接続するモジュールベイポート、PCカードスロット、IEEE1394ポート、USB（2ポート）、IrDAポートがある。同社のWebサイトではUSB接続のCD-ROMドライブが付属すると表記されているが、今回試用したものは、それとは異なっていた。この外部モジュールベイポートにはHDDなど外部ドライブがプラグ＆プレイで接続できる

本体の正面から見るとオーディオコネクタとLEDインジケータ類があるだけだ。充電状態を示すLEDインジケータは、空の時と充電完了時には消灯状態となり、ACアダプタを接続した状態などの判別はできなかった。無線LANの動作を示すLEDインジケータは前面右側にあり、内蔵の無線LANが動作しているときにはLEDが点滅する

拡張スロットやポートが左右に配置されるノートPCが多いが、P1300WBは右側に何もないためスペースは有効に使える

[後田敏, ITmedia ]

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