> ニュース 2003年7月14日 10:49 AM 更新
IDG

Macworld NYでxServe G5登場か?

Appleはデベロッパー向けにxServeの大幅ディスカウントを行っている。Macworld NYを間近に控え、同社のサーバ製品の新モデル登場が噂されている。

 Apple ComputerがMacworldを開催するときにはいったいどんな製品が発表されるのか、CEOのスティーブ・ジョブズ氏が何を用意してくるのか、噂が出ないことはない。今年はMacworld Creative Proカンファレンスがニューヨークで7月14日からスタートするが、その噂は相変わらずだ。

 Mac系噂サイト、Spymac.comとMacrumors.comによれば、G5搭載のPowerBookが2004年2月までに、G5のiMacが来夏に、そしてエンタープライズ向けにはG5 xServeが年末までに登場するという。

 これらが噂なのか希望的観測なのかは分からないが、G5ベースでPanther OSを搭載したxServeはエンタープライズレベルのベンダー、顧客が待ち焦がれているものだ、とSybaseのエンジニアリング担当ディレクター、スティーブ・オルセン氏は推測する。

 オルセン氏にとってIBMと共同開発されたG5 64ビットプロセッサよりも重要なのは、Pantherで搭載された非同期I/Oサポートだ。AppleのJaguar OSで昨年秋に計測したベンチマークによれば、CPUはわずか30〜40%の能力で稼働していたに過ぎなかった。

 「つまり、I/Oシステムがボトルネックだったということだ。Appleはこの問題を解決し、カーネルレベルで実装した。堅牢なものに仕上がっており、これはわれわれのデータベースにとって(パフォーマンスの)大きな違いをもたらす」とオルセン氏。

 不幸なことに、Power Mac G5の登場は、Appleのエンタープライズ向けVAR(付加価値再販業者)にとって問題の種となるかもしれない。

 「xServeの販売は壊滅状態だ」とある匿名のVARは話す。情報筋によれば、AppleがG5の発表をしたその日から、xServeの売り上げはストップしたという。

 「おばあさんにプレゼントするわけにもいかないし」と、この情報筋は嘆く。

 G5が発表されるまではxServeとxServe RAIDソリューションの組み合わせは大きな成功を収めていた。

 「xServeの隠し球はRAIDだ。Fibre Channelを搭載しているので、ビデオ編集ステーションにとっては非常に魅力的だ」と情報筋は明かす。

 Appleは新製品の内容については堅く口を閉ざしているが、ブロードバンド・アクセス・コミュニケーション企業のTerayonでマーケティング/コミュニケーションのディレクターを務めるマシュー・オット氏は、Appleが現在デベロッパーに提供している大幅なディスカウントは、新製品登場の前触れだと話す。現在、Appleではデベロッパーに対し、2プロセッサのシステムを約2300ドルで提供している。

 「デベロッパー価格から25%が割り引かれる。デベロッパー価格自体も安いので、およそ定価の半額になる」とオット氏。

 Standish Groupの会長であるジム・ジョンソン氏は、Appleの戦略担当者から、新製品をいきなり市場に投入するのは数百万ドルの価値があるという話を聞いたという。話題が話題を呼び、売り上げがさらに伸びるのだという。しかし、製品の売れ行きに関するあるVARのコメント、そして製品サイクルの終わりを予感させるディスカウントの登場などを考えると、Appleはさらに口を堅く閉ざさなければならないはずだ。

[Ephraim Schwartz, IDG Japan]

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