タブレットPCの小回りの良さを実感、hp タブレットPC当選者レポート(1/2)

 3月19日から4月13日に渋谷「hp tablet pc cafe'」において開催された「わかる!タブレットPCセミナー」を受講し、見事にタブレットPCをゲットした佐藤大資さんに取材することができた。佐藤さんは建築設計を行う稲冨建築設計事務所に勤めており、早速タブレットPCを活用しているという。


――そもそも「わかる!タブレットPCセミナー」を受講したきっかけはなんだったのでしょうか?

 タブレットPCには前から非常に興味があり、機会を見つけて購入するつもりでいました。それで、タブレットPCに実際に触れるセミナーがあるというので受講したのです。ですからプレゼント当選はうれしかったですね。

――早速屋外、つまり現場でも活用なさったそうですね。

 はい。建築では残響時間の測定が必要な建物がありまして、通常は専門の業者に依頼して測定をしてもらうんです。今年の6月まで長野県にある教会堂の工事に携わったのですが、このときにタブレットPCとマイク、DATウォークマン、騒音計を用意して自分で測定してみました。残響時間は吉正電子工業の「RAE」というソフトを使用し、CADソフトで図面データを参照しながら測定を行いました。


――いかがでしたか?

 音響測定を自分一人でできるようになったということが大きいです。その点で立ったまま、あるいは移動しながら片手で作業できたり、本体とペン以外に入力機器を用意する必要がないといったタブレットPCの小回りの良さは素晴らしかったですね。業者に依頼すると重い機械を持ち込んだり時間的、経費的に大変なんです。もちろん精度の点では業者におよびませんが、タブレットPCでもかなりの目安になりました。

 CADに関しても、これまで現場の状況と照らし合わせるには紙の図面しかなかったんです。タブレットPCなら見たい縮尺で正確に確認できます。また、現実にはメジャーで測れない場所でも正確な数値を知ることができます。

 タブレットPCは、PCの高いスペックを現場に持ち込めるというのが最大の利点ですね。場合によっては、現場のまさにその場で図面を書くこともできるわけですから。もっとも、こういったPCを現場の作業に応用するということをやってる人なんていませんでしたから、現場の人たちには「こういうものもあるんですね」と珍しがられました(笑)。

――現場で使用して気づいた点はありましたか?

 神経質な機械ですので、現場に持ち込むこと自体をためらいました。コンクリートを流し込む場所に立ち会うこともありますし、ホコリや温度、湿度、天候など環境が厳しいですからね。それに現場では軍手をしていて操作が大変なこともあります。ストラップや取っ手があるといいですね。バッテリーの持ちも不安です。


――建築設計というとCADですが、現場ではなく事務所内でもPCやタブレットは使用していたのですか?

[ITmedia ]

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