> ニュース 2003年8月18日 10:51 AM 更新
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Appleの10-Q報告でEarthLink、ARM持ち株売却が明らかに

米国企業が米証券取引委員会に四半期ごとに提出する書類の中で、Appleの投資、開発に関する情報が明らかになった。同社は既にEarthLink、ARMの株主ではない。

 Apple Computerは先頃、米証券取引委員会(SEC)にForm 10-Q報告書を提出した。この四半期ごとに提出する書類の中身は、Appleの財務報告を追いかけている人にとっては既知の情報が大半だが、さらに突っ込んだ内容も含まれている。

 Appleが以前報告したように、同社の四半期売上高は15億4500万ドルで前年同期比で8%伸びているが、純利益については前年割れを予想している。

 Appleは報告書の中で、チップ設計会社であるARM Holdings PLCの持ち株の残りすべてを売却し、その純利益は29万5000ドル、税引き前利益は27万ドルになったという。

 Appleは米国のISPであるEarthLinkの株も手放した。396万のEarthLink株は2300万ドルとなり、200万ドルの売却益を生んだ。

 世界的なコンテンツ配給ネットワークプロバイダーであるAkamai Technologiesへの投資は続行しており、第2四半期末時点での市場価格は1400万ドルに相当する。

 2003年第4四半期の見通しについてAppleでは純売上高は「一桁の上のほう」の伸長を見込んでいるが、粗利率は100の基本ポイントを下回ると予測している。Pantherのリリースを控えているためJaguarの売り上げが落ちていること、今月出荷が予定されているPower Mac G5の製造コストが増加していることが挙げられる。

 Appleは第4四半期の営業経費を4億2000万ドル程度と見込んでおり、これは第3四半期よりも100万ドル増加している。このうち、Panther開発費として1000万ドルが計上されている。Appleは投資ポートフォリオの利率が低いことを理由に、株式投資などによる売り上げが減少し、約1000万ドルになると予測している。

[Peter Cohen, IDG Japan]

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