> レビュー 2003年8月23日 02:14 AM 更新

“回転レンズ”で広がる超小型デジカメの世界――「サイバーショットU50」速攻レビュー(1/2)

回転レンズ搭載のソニー“サイバーショットU”「DSC-U50」は、超小型デジカメの世界をさらに広げてくれそうな1台だ。回転レンズを使った新しい撮影スタイルなどを発売前レビューで探ってみた。

 ソニーが8月19日に発表した回転レンズ搭載の“サイバーショットU”「DSC-U50」は、超小型デジカメの世界をさらに広げてくれそうな予感をさせる1台だ。この注目のデジカメを発売前にいち早く入手できたので、その使用感や回転レンズを使った新しい撮影スタイルなどを探ってみた。


回転レンズ搭載の“サイバーショットU”「DSC-U50」

 U50の最大の特徴は、なんといっても「回転レンズ機構」だ。

 ボディの右側約三分の一を占めるレンズ部が本体と分かれており、その下部に取り付けられたヒンジを中心にレンズを前方に最大120度、後方に最大90度回転することができる。


レンズを前方に最大120度、後方に最大90度回転可能

 自由なアングルでの撮影が楽しめる回転レンズ機構は、それを“スイバル”と名づけて積極的に採用するニコンの「COOLPIX」シリーズの十八番(オハコ)だ。回転レンズのギミックは、デジカメを単なる“撮影機”としてだけでなく「工業製品(モノ)」へと昇華させる効果を発揮する。スイバル最新機種「COOLPIX SQ」のレビューで感じた、ユーザーの“所有感”を満たしてくれるディテールや“モノ”として扱う楽しさが、このU50にも感じれれるのだ。


回転レンズのギミックは“モノ”として扱う楽しさがある。レンズ部とボディが平行になったときに“カチッ”とハマる感覚が心地よく、撮影しないときでもつい回転させてしまう

 だが、ただ単に回転レンズ機構を備えただけでは、この感覚は生まれない。U50のアルミ製ボディは、質感を高めるためにZippoライターなどに使われている「深絞り」というボディ成型手法を採用している。これによって継ぎ目を極力なくしたシームレスなボディが出来上がり、U50を単なる製品から“工芸品”に仕立てている。この質感あふれるボディに回転レンズ機構がマージすることで、“コダワリの逸品”になるのだ。


質感あふれるボディ+回転レンズ機構で“コダワリの逸品”に

 触っているだけでも楽しい回転レンズだが、実際に使ってみると、前面にレンズ・背面に液晶ディスプレイという一般的なデジカメとはまったく違う操作感がそこにはある。

 ソニーでは「+me」というキャッチフレーズで、液晶ディスプレイを見ながらの“自分撮り”やツーショット撮影が行える点を、回転レンズのメリットとして強くアピールしている。


レンズを後方に回転させることで、自分撮りやツーショット撮影が簡単に行える

 だがU50は、単なる“自分撮りデジカメ”ではない。手を伸ばして上方から撮影したり、デジカメを下に構えてローアングルから狙える回転レンズ機構が“超小型ボディ”に搭載されたことで、これまでにない自由な撮影アングルが可能になったのだ。

 例えば次の写真を見て欲しい。

[西坂真人, ITmedia ]

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