デジカメダイレクトプリントの業界標準規格「PictBridge」に対応した、カラーインクジェットプリンタのエントリーモデル。実売価格1万円台半ばという超低価格プリンタの実力と、PictBridgeの使い勝手をチェックしてみた。
キヤノンの「PIXUS 455i」は、デジカメダイレクトプリント機能を搭載した低価格カラーインクジェットプリンタ「PIXUS 450i」の後継機。デジカメダイレクトプリント規格として、従来からサポートしていた同社の独自規格「Bubble Jet Direct」に加え、新たに策定された業界標準規格「PictBridge」を採用しているのが特徴だ。
「PIXUS 450i」のデザインを踏襲した縦型モデル。画質や出力スピードなどプリンタとしての性能は、450iと同等だ PIXUS 455iの主要スペック
ベースとなるエンジンは、ブラックにのみ顔料を採用した4色インクモデル。5ピコリットルのノズルに2ピコリットルのスーパーフォトノズルを加えることで、4色インクでも6色インク並みの高精細画質を目指したプリンタエンジンである。最高解像度は、ハイエンド機種並みの4800×1200dpi。A4、はがき、L判、2L判、パノラマサイズ紙の完全フチなし印刷に対応している。 同社の専用写真用紙「プロフェッショナルフォトペーパー」にデジカメ写真を出力した画質は、色味も自然で、実売価格1万円台半ばの製品とは思えないクオリティ。よく見るとハイライト部分に若干粒状感があるのが分かるが、ハイエンド機の画質と実際に見比べないと分からないレベルだ。300万画素クラス以下のデジカメ写真を出力するには、十分な画質だろう。普通紙への出力画質は、ブラックインクに顔料を使用しているため、文句なしのレベル。
プロフェッショナルフォトペーパー(ハガキサイズ)に最高画質でデジカメ写真を出力。よくよく目を凝らすとハイライト部分にやや粒状感があるが、パッと見は文句なしの写真画質 出力スピードは、ハガキサイズの専用紙に最高画質でフチあり出力する際の実印刷時間(給紙から印刷終了までの時間で、データ転送時間は含まず)が1枚当たり約2分。同フチなし印刷が約2分50秒で、ハイエンド機に比べると遅い。だが、価格と画質を考慮すると、十分納得できる出力スピードだ。実際に使ってみても、特にストレスは感じなかった。カラービジネス文書や地図サイトなど、カラー画像入りの普通紙出力にかかる時間は、A4サイズ1枚あたり1分強と決して速くはないが、これもデジカメ出力にスポットを当てた製品なので、納得の仕様だ。 [田中裕子, ITmedia ] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. 前のページ | 1/3 | 次のページ モバイルショップ
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