> ニュース 2003年9月24日 07:31 PM 更新

発表会で登場したAthlon 64対応マザー&搭載PC


 チップセットベンダーのVIA Technologiesはすでに搭載マザーが出荷されているK8T800ではなく、グラフィック統合型のK8M800とノートPC向けチップセットのK8N800を展示。どちらもグラフィックコアはノースブリッジに内蔵され、ビデオメモリはUMAでメインメモリを共有する。そのため、グラフィックデータはCPU内部をスルーしてノースブリッジとメインメモリを行き来するようになる。

 K8M800とK8N800に内蔵されるビデオコアはKM400シリーズに内蔵されている「UniChrome 2D/3D Graphics 」の上位バージョンになる。依然としてハードウェアT&Lはサポートされないが、動作クロックが早くなりパイプラインの数が増やされパフォーマンスは向上したとVIAは説明している。

 K8N800はノートPC向けのチップセットで、今回展示されていたマザーボードは展示用の特別仕様。これが製品として登場する予定は今のところない。K8N800は現在サンプルがノートPCベンダーに評価のため配布されている段階なので、搭載したノートPCの登場まではもう少し時間がかかるようだ。

K8M800(上)とK8N800。



SiSも、SiS755と先日COMPUTEX TAIPEI 2003で発表したSiS760を展示。グラフィック統合型のSiS760はビデオメモリとしてメインメモリとオンボードのローカルメモリを利用できるが、それぞれは排他利用となっている

 マザーボードを展示していたのはAlbatron、AOpen、ASUSTeK、BIOSTAR、EPoX、FIC、GIGABYTE、Leadtek、MSI、Shuttleなど国内で流通しているほとんどのベンダーが参加していた。多くのベンダーがK8T800搭載製品を出荷する予定になっているが、一部のベンダーではNVIDIAのnForce3 150搭載マザーの展示も行っていた。

 なお、開発が遅れているnForce3 150だが、早期に出荷を予定していたAOpenでは搭載マザー「AK89」シリーズの出荷を10月中に開始する予定。また、GIGABYTEの「GA-K8NNXP」は今週中に出荷する予定になっている。

AlbatronのK8T800搭載マザー「K8X800 ProII」

Leadtekの「WinFast K8N PRO」はnForce3 150搭載マザー

ASUSTeKはK8T800搭載マザー「K8V Deluxe」を先日から発売を開始したアクリル樹脂のクリアケースに組み込んで展示していた

GIGABYTEのK8T800マザー「GA-K8VNXP」(上)とnForce3 150マザー「GA-K8NNXP」。GA-K8NNXPの出荷は今週中の開始されることになっている。予定通りにいけばnForce3 150搭載マザーとしては最初の製品となる

MSIからは「すでにお馴染み」の「K8T Neo」

AOpenが展示していたのはnForce3 150搭載の「AK89 Max」(上)とK8T800搭載の「AK86-L」(下)

FICはK8T800マザー「K8-800T」を展示。ノースブリッジはヒートシンクのみのファンレスデザインになっている。現在FICが出荷を予定しているのはK8T800搭載マザーのみ。nForce3 150マザーの販売は今のところ考えていないそうだ

Shuttleは得意のキューブ型PCに対応したnForce3 150マザーとAthlon 64対応の新デザインキューブ型筐体を展示していた

 Athlon 64搭載のメーカー製PCは、本日発表のものから参考出品のものまで多数展示されていたが、ほとんどはショップが販売するホワイトボックス系のブランドが占めていた。国内の大手PCメーカーとしては富士通がコンシューマー向けの主力製品「DESKPOWER C」シリーズとしてAthlon 64搭載製品をラインアップに加えたのが注目される。

 ショップブランドとして展示されていた製品のうち、「Dex Ex-5100/64」は今回唯一のAthlon 64 FX-51採用PC。そのほかの製品はすべてAthlon 64 3200+にK8T800の組み合わせとなっている。


ソーテックは先日の発表会で名言を避けていたAthlon 64搭載PCを「参考出品」として展示。発売の時期などはまだ決まっていない。展示品はAthlon 64 3200+とK8T800の組み合わせ


富士通は従来のDESKPOER Cシリーズの筐体をそのまま利用してAthlon 64 3200+を搭載。熱処理については、AMDと協同でCPUクーラーの効率を高めるなどの工夫を行っているという


AMDブースに展示されていたノートPC用Athlon 64 3200+搭載ノートPC。Athlon 64はデスクトップリプレースメント製品のCPUとして位置付けられており、省電力や携帯性を重視したノートPC用には従来のAthlon XP-Mが使われることになる





上から九十九電機の「TS-Amber64」、MCJの「MDV-EXTREME 7000RX」、Feithの「INSPIRE AL6432」(左)にツートップの「Dex Ex-5100/64」(右)、パソコン工房の「Librage64」

関連リンク
▼ 日本AMD

[長浜和也, ITmedia ]

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