> ニュース 2003年9月24日 08:37 PM 更新

東芝、24倍速ダビング対応マルチドライブ機「RD-XS41」発表


 東芝は9月24日、最大24倍速の高速ダビングに対応したDVDマルチドライブ搭載HDD&DVDビデオレコーダー「RD-XS41」を発表した。10月1日から発売する。価格はオープンだが、実売は15万円前後になる見込みだ。


HDD&DVDビデオレコーダー「RD-XS41」

 RD-XS41は、昨年10月に発表したネット対応ミドルレンジモデル「RD-XS40」の後継機。スペック的には、今年6月の発表以来早くも人気商品となっているエントリー機「RD-XS31」の上位モデルという位置付けになる。RD-XS31で採用された先進機能を継承しながら、HDD容量アップやドライブの高速化、ソフトウェア機能のブラッシュアップなど、使い勝手を大幅に向上している。

 DVDドライブは、RD-XS31で初採用した「DVDマルチドライブ」を搭載。DVD-RAM/-R/-RWの3種類のメディアへの書き込み/再生に対応する。RD-XS31ではDVD-Rの書き込み速度が等倍速だったが、RD-XS41では最大4倍速書き込みに対応(DVD-RAM/-RWは2倍速書き込み)。HDDからDVD-Rへ最大24倍速でダビングが行える。HDDからDVD-RAMやDVD-RWへは最大12倍速で高速ダビングが可能だ。


DVD-RAM/-R/-RWの3種類のメディアへの書き込み/再生に対応する「DVDマルチドライブ」

 ドライブの高速化に合わせて、DVD-R/-RW対応の機能も大幅に拡大した。まず、従来はDVD-RAMのみだったTV番組のダイレクト録画が、DVD-R/-RW(DVD-Videoモード)でも対応。録画予約時に番組の画面比が設定できるので、画面比混在によるDVD-R/-RWへの録画失敗を防ぐことができる。DVD-RWのファイナライズ解除機能も装備した(RD-XS41で録画・ファイナライズしたDVD-RWのみ)。

 また、DVD-RAMで好評だったDVDからHDDへの高速・無劣化ダビングが、DVD-R/-RWでも対応(RD-XS41で録画したディスクのみ)。そのほか、録画番組からのDVDメニュー背景登録、DVDメニュー作成時の色設定や背景台座設定、DVD-Video作成中の録画予約、「見るナビ」表示対応など、DVD-RAMの便利機能がDVD-R/-RWでも利用できるようになった。


 「DVD-R/-RWの使い勝手が向上しているが、TV番組の録画や保存版作成など記録・保存のメインはあくまでもDVD-RAM。DVD-Rはオリジナル作品の配布用途に、DVD-RWはDVD-Rの試し焼きにと、便利な使い分けをDVDマルチドライブでユーザーに提案していく」(同社)

 内蔵HDDは大容量160Gバイトを搭載し、最大で約208時間の録画が可能(画質レート1.4Mbps、音声モードM1時)。録画モードは、録画番組に合わせて38段階の画質モードと3段階の音声モードから組み合わせて選択できる。

 RD-XS31から採用した前面天板に操作ボタンを配置する「トップ・オペレーション」デザインを継承。本体前面にはDV入力端子を装備し、DV連動録画機能と併用してDVカメラ撮影映像をHDDやDVD-RAMに簡単に取り込むことができる。


「トップ・オペレーション」デザイン(上)。本体前面にはDV入力端子を装備(下)

 RD-XS41では、RDシリーズの“売り”でもある各種ソフトウェア機能がさらに強化された。

 録画予約など行う「録るナビ」では、番組情報の自動取得機能を搭載。常時接続のLAN環境接続時に、PCを介さずに番組名や番組情報を録画と同時に取得する。また、最大36件の予約履歴から1件単位の削除や全件削除ができるようになったほか、予約録画中でも録画予約の追加/変更が可能となった。

 編集機能「編集ナビ」では、チャプター分割点をフレーム単位やGOP(Group Of Pictures:圧縮単位)ごとに微調整できる「チャプター境界シフト」、DV連動録画/DV遠隔操作、ドラマやアニメなど同一番組のプレイリスト化といった新機能が加わった。


チャプター分割点をフレーム単位やGOPごとに微調整できる「チャプター境界シフト」

 また、イーサネットポートを使ってPCと連携する「ネットdeナビ」では、ホイール付きマウスの各ボタンに再生/停止/早送り/早戻し/スロー/チャプター分割などの機能を設定できる「編集リモコン」機能を装備。

 そのほか、PC連携時にRD-XS41側で文字入力画面を開くとPC側にも文字入力ボックスが立ち上がる「ネットdeキーボード」、録るナビ画面でGコードを入力し変換ボタンを押すだけで番組名/情報が取得できる「Gコード一発変換」、iEPG番組表画面を出したまま複数の番組予約が行える「iEPG連続予約」などの機能が新しく用意された。


PC側にも文字入力ボックスが立ち上がる「ネットdeキーボード」

 主な仕様は下記の通り。

製品名RD-XS41
HDD容量約160Gバイト
HDD録画時間SPモード時約70時間、LPモード時約138時間、MN(マニュアル)モード時約35〜208時間
録画可能メディアHDD、DVD-RAM、DVD-R、DVD-RW
再生可能メディアHDD、DVD-Video、DVD-RAM、DVD-R、DVD-RW、音楽CD、CD-R/-RW、ビデオCD
本体サイズ430(幅)×325(奥行き)×78(高さ)mm
重量約5キロ
価格オープン(実売15万円前後)
発売時期10月1日

 また、東映アニメーション/東映ビデオとのコラボレーション企画として、RD-XS41をベースにした限定モデル「宇宙海賊キャプテンハーロック LIMITED SET」をネット販売限定で発売する。特別仕様のRD-XS41とキャプテンハーロックのDVD BOX(全42話、DVD7枚+ボーナスディスク1枚)をセットにしたもの。


ハーロック仕様のRD-XS41コラボモデル

 RD-XS41は本体色をブラックにし、天板にハーロックのロゴマーク、前面トレー部とリモコンにハーロックのシルエットをプリント。また、起動画面や編集ナビ画面といったGUI上に、ハーロックシリーズの登場人物の画像が組み込まれている。


GUI上にハーロックシリーズのキャラクターが登場する

 「RDシリーズのユーザー層と、“ハーロック世代”が重なることから、コラボレーション企画に賛同した」(同社)

 コラボレーションモデルの価格は17万8000円。税込み価格にすると“869(ハーロック)”にかけた186900円になるという懲りようだ。販売台数も869セット限定となる。東映ビデオのハーロック専用サイトで、11月11日午前11時から先着順に受け付けを開始。なお、DVDボックスの単体販売は、2004年後半になる見込みだ。

 また発表会では、欧米では発表済みのHDDを搭載しないマルチドライブ単体DVDレコーダー「D-R1」を、10月から国内市場に投入することも明らかにした。プログレッシブ再生対応でDV入力端子を装備する。価格や正式な発表・発売時期などは未定。

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[西坂真人, ITmedia ]

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