eMachinesが国内でもノートPCを発売開始昨年の日本進出からまもなく一年になろうとしているeMachinesが、10月1日に今年の冬モデル7機種を発表した。この中には、Athlon XP搭載デスクトップPCに加え、ようやく登場したノートPC1機種が含まれている。日本では九十九電機と石丸電気で販売される。 米国ではすでに5月からノートPCを出荷していたeMachines。現在はAthlon4 2400+を搭載しIEEE 802.11gをサポートした3代めのA4スリムノートが登場している。 今回、日本で初めて投入されるノートPC「M5307」は、2スピンドルのA4スリムノートPC。CPUはAthlon XP-M 2400+を搭載し、メモリ256MバイトにHDD容量60Gバイト、DVD-ROM/CD-RWコンボドライブ搭載で13万9800円の価格(ただし最初の500台は“ノートPC登場記念価格”で12万9800円)。 外見上の特徴はなんといっても15.4インチのワイド液晶パネルだ。発表日に行われた製品説明会でもeMachinesのボブ・デビットソン氏(グローバルチャネル開発担当上級副社長)は、高品質なDVD-Video映像や、高解像度によるWebブラウジングの快適性など、ワイド液晶がもたらすメリットを中心にM5307の紹介を行っていた。
一見薄型のスリムノートに見えるM5307。ただし重量は2.98キロと、持ち歩くには少々重過ぎる。デスクノートとして使うのが妥当なところだ eMachinesのノートPCは米国より5カ月遅れの日本登場。「ノートPCのお膝元である日本でノートPCを発売できてうれしい」と発表会のために来日した同社プレジデント&CEOのウェイン・イノウエ氏は発言していたが、これほどのライムラグが発生してしまった理由については「まずは米国でeMachinesのノートPCをしっかりと立ち上げてから、ワールドワイドに展開する戦略だった」(デビットソン氏)と回答した。 先行して展開した米国市場では、ユーザーからリクエストに応えるようにCPUやHDDを増強。「弱点」と指摘された無線LANも、IEEE 802.11bの実装からIEEE 802.11gへの対応と、短い時間でパフォーマンスを拡張している。 日本で市販されるM5307は、CPUは米国のトップモデルと同じスペックに、HDDはより大容量になっているが、メモリは少なく、無線LANに至ってはサポートされていない。 これは「日本のノートPCを調査したところ、市販されている製品30機種のうち、無線LANをサポートしていたのは5機種のみだった。この調査の結果から、日本のユーザーはCPUやHDDのパフォーマンスやスペックを重視し、無線LANの関心は低いと判断したので、M5307ではCPUとHDDをパワーアップし、無線LANは搭載しなかった」(デビッドソン氏)ため。 市場調査の時期が「米国でノートPCのデザインを計画しているとき」(デビッドソン氏)と、投入時期のライムラグがそのまま無線LANの非サポートの原因になったようだが、「CentrinoノートPCの投入は当然考えている」(イノウエ氏)と次期製品以降ではサポートする考えを明らかにしている。 発表会の冒頭では、イノウエ氏が「米国のリテール販売では第2位。PCベンダーで利益を上げているのはデルとeMachinesだけ」と好調な業績をアピールしていたが、日本市場でも参入当初の予定を大きく上回る実績を残している。 eMachinesがこれほど早く日本のユーザーに認知された大きな要因が、「3万円PC」という言葉に代表されるデスクトップPCの価格競争力。しかし、M5307の販売価格は13万9800円。価格から受けるインパクトはデスクトップPCほど衝撃的ではない。 この点について、eMachinesは「ただ安いだけの製品はeMachinesの製品ではない。最新のテクノロジーを搭載した製品を適切なタイミングで投入し、在庫を適切なレベルにコントロールすることで価格を抑える。ノートPCも低価格を狙っているのではなく、ユーザーに最も大切な“価値”をもたせることを重視している」(デビットソン氏)と反論した。
eMachines代表取締役社長のウェイン・イノウエ氏(上)と上級副社長のボブ・デビッドソン氏(下) 今回発表された製品の主な仕様
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