> レビュー		2003年10月1日　08:41 PM 更新

個人向けノートPCの最高峰。スペックから外装までハイグレードなオールインワン――NEC LaVie C LC900/7D（1/3）

LaVie C LC900/7Dは、モバイルPen4/3.06GHz、MOBILITY RADEON 9000、15インチ液晶、DVDマルチドライブなど、現時点の最高スペックを満載した個人向けオールインワンノートPCだ。重厚な筐体デザインや新素材の採用など、外装にもハイエンド機としてのこだわりを見せている。

　NECのLaVie Cシリーズは、高性能なCPUとグラフィックスチップを搭載した3スピンドルのオールインワンノートPCだ。スタンダードとアドバンスドの2タイプがあり、仕様面での大きな違いは、前者のCPUはFSB 400MHzのモバイルPentium 4-Mなのに対し、後者はFSB 533MHzのモバイルPentium 4を搭載している点だ。インタフェース類にも違いが見られ、名前の通りアドバンスドタイプが上位機種となる。

　今回レビューするのは、「LaVie C LC900/6D」の後継機種であるアドバンスドタイプの「LaVie C LC900/7D」（以降、LC900/7D）だ。前モデルの上位機種「LaVie C LC950/6D」とほぼ同じスペックになっており、CPUはモバイルPentium 4/2.66GHzから最高クロックの3.06GHzに、メモリは256Mバイトから512Mバイトにグレードアップされた。なお、本レビューは試作機を使用しているため、製品量産機とは異なる場合があるかもしれない。その点はご了承いただきたい。

LaVie C秋冬モデルの上位機種「LaVie C LC900/7D」

デスクトップPCに匹敵するスペック

　LC900/7Dが搭載するのは、ノートPC用CPUとしては現在最高クロックのモバイルPentium 4/3.06GHzだ。グラフィックス性能も強力で、グラフィックスチップはATI Technologies製「MOBILITY RADEON 9000」、ビデオメモリは64Mバイトを搭載する。最近では「MOBILITY RADEON 9200」を搭載するノートPCも見られるが、MOBILITY RADEON 9000がノートPC用のグラフィックスチップの中でトップクラスに位置することは間違いない。

　スペックを詳しく見ていこう。モバイルPentium 4/3.06GHzに対応するチップセットはIntelの852GMEと852PMで、LC900/7Dは852PMを採用している。852GMEはグラフィックス機能内蔵のチップセットだ。メモリはPC2700のDDR SDRAMを512Mバイト搭載する。なお852PMでは、メモリを最大2Gバイトまで搭載可能だ。HDDは日立製の「Travelstar 5K80」で、容量は80Gバイト、インタフェースはUltraATA/100、キャッシュ容量は8Mバイトである。

　LC900/7Dのベンチマークの結果は、以下の通りだ。

PCMark2002Pro
CPUスコア	7478
メモリスコア	6509
HDDスコア	787
3DMark2001SE	7260
Final Fantasy XI Official Bench Ver.1.1	4974

「PCMark2002Pro」「3DMark2001SE」「Final Fantasy XI Official Bench」のベンチマーク結果

　メモリがPC2700のDDR SDRAMであることや、HDDがUltraATA/100で接続されていることなどから、全体的に高いスコアが出ている。これなら3Dゲームも十分に楽しむことができるだろう。ちなみに、DirectX 8.1ベースの3Dゲーム「Final Fantasy XI」は、Final Fantasy XI Official Benchのスコアが3000以上あれば快適にプレイ可能だ。

　ディスプレイは、SVGA+（1400×1050ピクセル）表示の15インチエクセレントシャインビュー液晶。表面は光沢仕上げになっており、デジカメの写真やDVDの映像が高輝度、高コントラストでより美しく見える。上下左右の視野角も十分で、横から見ても色味が変化することはなかった。光沢仕上げの液晶ディスプレイは映り込みがするなどのデメリットもあるが、それを差し引いてもかなり高評価の液晶ディスプレイである。

高輝度、高コントラストな表面光沢仕上げのエクセレントシャインビュー液晶を採用する

　最近のオールインワンノートPCには、記録式のDVDが搭載されることが多くなっている。ハイエンド機であるLC900/7Dにも、DVD-R/RWおよびDVD-RAMの書き込みに対応するDVDマルチドライブが搭載されている。

　ドライブは松下製の「UJ-811」で、スペックは、最大書き込み／書き換え速度はDVD-RAM2倍速、DVD-R2倍速、DVD-RW1倍速、CD-R16倍速、CD-RW8倍速、最大読み出し速度がDVD-ROM8倍速、CD-ROM24倍速となっている。

搭載するDVDマルチドライブは松下製「UJ-811」

[赤枝輝昌, ITmedia ]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

前のページ | 1/3 | 次のページ

---