> ニュース 2003年10月3日 11:37 PM 更新

プラネックス、IXP搭載の新型ルータを今秋発売


 プラネックスコミュニケーションズは、インテルのネットワークプロセッサ「IXP422/420」を搭載したブロードバンドルータと無線アクセスポイントを11月に発売する。10月2日、3日の両日に開催した同社の新製品内覧会に出展した。多機能さで群を抜くIXP搭載ルータを、家庭の入り口となる「レジデンシャル・ゲートウェイ」として位置づけ、本格的に展開する構えだ。


左から「BRC-14V」「BRC-W14V」「BRC-AP04」

 プラネックスは、同社が開発を担当したNTT東日本の「WebCaster 7000」や、自社ブランドとして限定販売した「BRC-114IXR」に「IXP425」を採用している。ただ、今回はIXPラインアップの下位にあたるIXP422とIXP420を使用するため、製品価格の低廉化も期待できそう。

 どちらもインテルが今年2月に発表したばかりの新チップだが、IXP422はXScaleコアと2つのネットワーク・プロセッサ・エンジン(NPE)、さらにIPSecのハードウェア処理にも対応するなど、基本的な部分はIXP425と共通だ。もちろん、USB2.0やIrDAといったPCライクなインタフェースも実装できる。

新製品は3モデル

 新製品の「BRC-W14V」は、IXP422/266MHzを搭載した無線ルータだ。スループットは、FTP時で最大94Mbps、VPN接続時(IPSec)でも約42Mbpsを実現できるという。とくにVPNは「同じ価格帯のブロードバンドルータの中では、驚異的なスピードになるだろう」(同社)。

 また、2つのUSB2.0ポートを使い、USBハードディスクをつないでNASにしたり、Webカメラをつないでリアルタイム映像配信などが行える。その際、公開した映像は、携帯電話からも参照可能だ(JPEGブラウザ対応機種のみ)。このほか、SPI対応のパケットフィルタリング、DMZホスト機能、PPPoEマルチセッション、UPnP、Dynamic DNSなどの機能を搭載する。

 無線LANチップには、米Atheros Communicationsのデュアルバンドチップを採用。IEEE 802.11a/b/gのトリプルスタンダードをサポートする予定だ。また、同社の独自高速化技術「Super A/G」にも対応しており、実効スループットでは40Mbpsオーバーを実現するとしている。

 同じくIXP422/266MHzを搭載する「BRC-W14V」は、4ポートの有線ブロードバンドルータ。基本性能はBRC-W14Vのルータ部と同等だ。

 一方の「BRC-AP04」は、IXP42Oを搭載した無線LANアクセスポイント。USB2.0や赤外線ポートを備えている。無線LANは2.4GHzのシングルバンド対応で、IEEE 802.11b/gをサポートする。


今後発売されるBluetooth製品群も展示していた

USB接続のBluetoothアダプタは既存製品よりも一回り小さい

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[芹澤隆徳, ITmedia ]

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