> レビュー 2003年10月8日 06:30 PM 更新

軽量コンパクトタイプの代表的ノートPC製品。CPUは1GHzに――Let's note LIGHT R2(1/2)

「Let'snote LIGHT R2」は、性能面で妥協することなく、モバイルマシンとして必要な特徴・機能を重視して作られた製品だ。今回のマイナーバージョンアップではCPUにPentium M/1GHzを採用し、速度面でさらに磨きをかけた。

 R、T、Wの3ラインアップで展開している「Let's note LIGHT」シリーズがマイナーチェンジ、そろってCPUにPentium M/1GHzを採用した。

 コンパクト軽量モデルR1から始まったLet's note LIGHTシリーズ。初代機はPentium III/700MHzを搭載しつつ、幅240×奥行183ミリのジャストB5サイズ、重量960グラム、約6時間のバッテリー駆動を実現、OSにはWindows XP Professionalを採用と、当時としてはかなりのインパクトがあった。

 その後、B5ファイルサイズで12.1型液晶を搭載した「Let's note LIGHT T1」、最近では、DVD-ROM/CD-R/RWドライブを内蔵しながら重量1.2キロ台を実現した「W2」を加えたわけだ。


Pentium M/1GHzを搭載したLet's note LIGHT R2

 最新ラインアップで1GHzに到達したとはいえ、直前のモデルでもすでにPentium M/900MHzを採用しており、チップセットもIntel 855GMと同じため(システムバスクロック400MHzも同様)、機能面、性能面で大きく変わることはない。ここでは改めてLet'snote LIGHT R2の特徴を浮き彫りにしつつ、その実力を検証していこう。

万能ではないが、常時携帯するユーザーには最適

 軽量コンパクトを売りにするノートPCは、現在では残念ながらメインストリームとは言えないようだ。このジャンルに属する製品としては、ソニーの「VAIO U」、富士通の「LOOX S」あたりも当てはまるが、最新モデルではどちらもラインアップされていない。ほかにもシャープの「Mebius MURAMASA MM」シリーズというのもある。そんな状況の中、Let'snote LIGHT R2のライバル筆頭には、日本ビクターの「InterLink MP-XP7310」が挙げられる。7月25日発売と3カ月ほど前に発売済みだが、先んじてPentium M/1GHzを搭載している。

 この手の分野の製品の用途を考慮すれば、Pentium M/1GHzであれば、速度面ではもはや十分な域だろう。ベンチマークを行うような製品ではないので測定はしていないが、反応は極めて良い。OS起動時間を測ったところ(電源スイッチを入れてから、スタート音が流れてカーソルの砂時計が消えるまで)、32秒という結果が出た。

 通常はスタンバイを利用するが、この起動時間であれば、仮に何かの都合で電源をいったん切ったり、リセットを行うはめになったとしても、全く気にならないだろう(ちなみに何もアプリケーションを起動していない状態でリセットを行ったところ、終了処理から起動完了まで47秒で済んだ)。

 当たり前の話だが、コンパクトを目指すということは、液晶画面の大きさやキーピッチにも制限を与える。具体的には、この製品ではディスプレイには10.4型XGA液晶を採用、キーピッチが17.5ミリとなる。カーソルの移動を行うためのトラックパッドは独特の円形で、やや狭い。

 入力と出力というのは重要なポイントであり、人によってはこれでは物足りない、視認と操作に支障をきたすという意見もあるだろう。しかしながら、ジャストB5サイズ、重量1キロ未満を実現する上で、ギリギリの線は確保したという見方もできる。

Centrino準拠ゆえ、内蔵無線LANはIEEE 802.11b

 インタフェースは左側面に、手前からモデム、LAN(100BASE-TX/10BASE-T)、USB 2.0、外部ディスプレイ(専用コネクタ)、SDメモリーカードスロット、電源が並ぶ。さらに右側面にPCカードスロット1基、USB 1.1と非常にシンプルだが、必要十分だろう。

 パナソニック製品なので、SDカードスロットは当然ながら著作権保護機能に対応済み。たいていの人は気にしない部分だが、SD対応の音楽プレーヤーや電子ブックビューワーなどを併用する場合などには、必要になるときもある。

 SDカードスロットがあっても、著作権保護機能に対応しないPC本体やメモリカードリーダーも意外と多いので、必須だという人はこの点にも注目すべきだろう。電源スイッチ、オーディオ出力(ヘッドホン)とマイク入力は前面にある。ちなみに、R2ではUSB 2.0が片方だけなのが残念だが、T2/W2なら2ポートとも2.0だ。


左側面に、手前からモデム、LAN(100BASE-TX/10BASE-T)、USB 2.0、外部ディスプレイ(専用コネクタ)、SDメモリーカードスロット、電源が並ぶ


右側面にはPCカードスロット(1基)およびUSB 1.1のコネクタが配置されている

[浅井研二, ITmedia ]

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