IBM、HDD耐衝撃機能搭載モデルなど「ThinkPad」新製品を発表日本アイ・ビー・エム(IBM)は10月8日、ノートPC「ThinkPad」シリーズの4機種「ThinkPad T/R/G/X」を10月15日から順次発売すると発表した。今回の新製品では、シリーズナンバーがアップしたThinkPad T41とThinkPad R50にHDD耐衝撃機能「IBM HDD Active Protection System」を搭載したことが最大のポイントとなっている。全モデルともにオープン価格。
ThinkPad T41シリーズの最大の特徴は、先代のT40シリーズで搭載されたHDDを衝撃から守る内蔵式ショックアブソーバーに加え、同社独自のHDD耐衝撃機能「IBM HDD Active Protection System」を全モデルに標準装備したこと。このHDD Active Protection Systemとは、PC本体の落下や急な衝撃が発生すると、マザーボード上の加速度センサーが振動を感知し、ディスクアクセス中の磁気ヘッドを退避させるというもの。この技術により、HDのデータ安全性がさらに高まったといえる。 メモリはPC2700のDDR SDRAMに対応し、CPUはPentium M/1.4GHz、または1.6GHz、1.7GHzを選択できる。HDDは30Gバイト(4200rpm)、40Gバイト(5400rpm)、60Gバイト(7200rpm)の3種類、グラフィックチップはMOBILITY RADEON 7500とMOBILITY RADEON 9000の2種類、ディスプレイは14.1V型TFT液晶(1024×768ピクセル)と14.1V型TFT液晶(1400×1050ピクセル)の2種類、光学ドライブは最大8倍速DVD-ROMドライブと最大16倍速CD-R/RW&DVD-ROMコンボドライブの2種類を用意。全モデルにGigabit Ethernetを標準装備するが、ワイヤレスLANには、IEEE802.11b、シスコ製IEEE802.11b、IEEE802.11a/b/g対応&Bluetooth、オプションの設定がある。 ポインティングデバイスは、トラックポイントとタッチパッドの両方を備えるウルトラナビを採用。プリインストールOSは、Windows XP Professional、Windows 2000 Professionalの2種類となっている。 同社オンライン直販サイトの「IBMダイレクト価格」は、最下位モデル(1LJ)が21万9000円から。最上位モデル(9FJ)のスペックは、Pentium M/1.7GHz、MOBILITY RADEON 9000、60GバイトHDD、1400×1050ピクセル表示、IEEE802.11a/b/g準拠ワイヤレスLAN、最大16倍速CD-R/RW&DVD-ROMコンボドライブなどで、ダイレクト価格は37万9000円となる。出荷日は10月15日。 ThinkPad T41の主なスペックは以下のとおり。
ほかにも、Windows 2000 Professionalや、Microsoft Office Personal Edition 2003搭載モデルも用意される。
ThinkPad T41
ThinkPad R50シリーズは、ThinkPad T41シリーズと同様に、IBM HDD Active Protection Systemと内蔵式ショックアブソーバーの2つのHDD耐衝撃機能を全モデルに備える。CPUにPentium M/1.4GHzを採用し、256Mバイトのメモリ(PC2700対応DDR SDRAM)、32Mバイトのビデオメモリ、40GバイトHDD、最大24倍速CD-R/RW&DVD-ROMコンボドライブを標準装備する。 グラフィックチップは、下位モデル(63J)と中位モデル(7PJ)が「MOBILITY RADEON 7500」、上位モデル(7DJ)が「MOBILITY RADEON 9000」。63Jのディスプレイは15.0V型TFT液晶(1024×768ピクセル)となるが、7PJと7DJには高視野角・高解像度タイプの15.0V型TFT液晶(1400×1050ピクセル)がおごられる。7DJのネットワーク機能は、IEEE802.11a/b/gワイヤレスLANやBluetooth 1.1、10/100/1000BASE-T Ethernetなど。ポインティングデバイスは、トラックポイントとタッチパッドの両方を備えるウルトラナビとなる。プリインストールOSは、Windows XP Professional。 IBMダイレクト価格は21万9000円から。出荷日は10月24日。
ThinkPad R50
ThinkPad R40シリーズは、全モデルにセキュリティチップを採用し、CPUをモバイルPentium 4-M/2.2GHzに強化した。下位モデル(K7J、KSJ)はCD-ROM ウルトラベイ2000ドライブ、上位モデル(KGJ)はCD-R/RW&DVD-ROMコンボ ウルトラベイ2000ドライブとIEEE802.11b準拠の無線LANを装備する。それ以外のスペックは共通で、256Mバイトのメモリ(PC2100 DDR SDRAM)、40GバイトのHDD、MOBILITY RADEON 7500(32Mバイトビデオメモリ)、10/100BASE-T Ethernet、15.0V型TFT液晶(1024×768ピクセル表示)を搭載。IBMダイレクト価格は、K7JとKSJが18万9000円、KGJが20万9000円となる。出荷日は10月15日。
ThinkPad R40
ThinkPad R40eシリーズは、コストパフォーマンスを追及したA4エントリーノート。このR40eも、CPUの周波数(クロック)がアップしており、従来のモバイルCeleron/1.8GHz搭載モデルが同2.0GHzに、モバイルPentium 4-M/2.0GHz搭載モデルが同2.2GHzとなって高速化が図られた。プリインストールOSは、Windows XP Professional/Home Edition、Windows 2000 Professionalを選べる。それ以外の大きな変更点はない。価格は、最下位モデル(H8J)が9万9800円から。出荷日は10月15日。
ThinkPad R40e
ThinkPad G40の変更点は、Celeron 2GHzとPentium 4/2.4GHzが廃される替わりに、Celeron 2GHzとPentium 4/2.4GHzがラインアップに加わったこと。また、HDDは、20Gバイト搭載モデルがなくなり、30Gバイトと40Gバイトの2種類を選択できるようになった。IBMダイレクト価格は12万9000円から。さらに、Microsoft Office Personal Edition 2003プリインストールモデルも用意される。 ThinkPad G40の新製品は以下のとおり。
なお、製品保障期間を3年に延長したモデルも用意されている(通常モデルの保障期間は1年)。
ThinkPad G40
ThinkPad X31シリーズは、携帯性能と高性能、ロングバッテリーライフを追及したモバイルノート。搭載CPUであるPentium Mのクロックが/1.3GHz/1.4GHzから、1.6GHzにアップした。また、PC2700 DDR SDRAMメモリもサポート(従来はPC2100のみ)し、最大搭載容量が2Gバイトに拡張。さらに、IEEE802.11a/b/g準拠無線LAN搭載モデル(PHJ)もラインアップに加わった。OSはWindows XP ProfessionalとWindows 2000 Professionalの2種類で、Microsoft Office Personal Edition 2003プリインストールモデルも用意される。それ以外は従来モデルとほぼ同じ。価格は今回発表された最下位モデル(N6J)が24万4000円からで、出荷日は10月15日となる。
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