> コラム 2003年10月17日 05:38 PM 更新

ケータイ早打ち記者、手帳CLIEを使う(1/2)

ケータイ早打ち記者、手帳型CLIEに挑む──。彼女は紙の手帳からの買い替えも検討中だという、まさに手帳CLIEのターゲットそのもの。ケータイ世代の目にCLIEはどのように映ったのだろう。

 もうすぐ来年の手帳が店頭に並ぶ季節。新米IT戦士(特技はケータイ早打ち)の記者は紙の手帳を卒業して「PDAを使ったハイテクなスケジュール管理に乗り出したい──いや、乗り出すべきなのだ!」と熱いIT精神を燃やしていた。しかし普通のPDAは、高いし使わない機能多そうだし、紙の手帳とは使い勝手も違いそうだ。そう思うとなかなか導入に踏み切れない。

 かといって紙の手帳のままではIT戦士として格好がつかない……。悶々と悩んでいた矢先、ソニーが手帳型CLIE「PEG-TJ25」を発表した。紙の手帳から乗り換えようとしているビジネスユーザーがターゲットということは、まさに「私のために発売されるCLIE」だ。これを試さない手はない。

漢字が書けない!?

 電源を入れると、まず画面の美しさに驚かされる。記者が見たことのあるPDAは、5年以上前のPalmとザウルスだけ。どちらもさえないモノクロ画面だった。“PDA=モノクロ画面”と思いこんでいた記者にハイレゾのカラー画面は衝撃だ。しかも色のきれいなこと。これがITの進化というやつか……。

 いきなりCLIEの高精細液晶にヤラれた記者。「買うかも、買うかも」とつぶやきながら、日本語入力にチャレンジする。数年前に一度だけPalmを触った記憶をたどって、Graffitiエリアに字を書いてみる。しかし……──どれだけ丁寧に書いても、意図しないローマ字、数字、記号、ひらがなしか出てこないのはなぜだろう。イライラしながらいろいろと試してみたが、不思議な文字列が並ぶばかりだ。


奮闘の跡。呪文のような文字が並ぶばかりだ(左)。ひらがな/カタカナ入力専用や英数専用の手書きモードもある。英数専用モードで「ZDNet」と書こうとしたところ、Dが誤認識された上、候補の中に正解がない。消して丁寧に書き直さなくてはならずイライラする(右)

 一向に思ったような文字が表示されず、イライラは頂点に。「こんなんいらん! 絶対買わへん!」とわめきだす記者を見かねたモバイル編集部が助け船を出してくれた。どうやら手書きで日本語入力するには「デクマ手書き入力」というものを使うらしい。

 Graffitiエリアの左下に小さく書かれている「a」の文字をタップすると、なるほど、4文字分の入力欄が出てきた。欄の中にひらがなや漢字、ローマ字を書くと認識し、活字化してくれる。ただし丁寧に書かないと誤認識されてしまい、書き直すのが面倒でまたイライラ。だいたい手帳の字なんて自分しか読まないんだから、活字できれいに書いてある必要はない。書くのが早く、略字をよく使う短気な記者には、1文字1文字略さず丁寧にというのは拷問のようだ。うーん、やっぱりいらないかも……。

 文字入力で遊んでいるうちに、ATOK変換機能を発見。認識が難しそうだったり、読みしか分からなかったりする漢字は、ひらがなで入れて変換すればいい。これならば、醤油も薔薇も憂鬱も、どんな字だってさっと書けてしまう。PCや携帯での漢字変換に慣れ、漢字を忘れたIT戦士にはありがたい機能だ。

 早速試してみと「駸々堂」や「椎名林檎」なんて固有名詞までさくさく変換してくれる。無理だと思いながらもと恐る恐る試した「及川光博」も1発変換! あぁ、ミッチー王子を1発変換してくれるなんて、なんと素晴らしい機能なのだろう。しかもこのCLIEには予測変換機能まで付いていて、「お」と入れるだけで「及川光博」と表示されるようになった。やばい。「お」と書くたびにドキドキしてしまう。やっぱり買いかも……。


「お」と書くだけで「及川光博」を表示してくれる素敵なCLIE(左)。「モー娘。」全員の名前も試してみた。第1期メンバーの安倍なつみから第5期の新垣里沙までは完璧に1発変換だったが、第6期の藤本美貴、亀井絵里、道重さゆみ、田中れいなは全滅。しかも亀井絵里は「加盟襟」……

[岡田有花, ITmedia ]

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