> 特集 2003年10月23日 10:00 PM 更新

VALUESTAR TX VX900/7Fのパフォーマンスを検証(1/2)

VALUESTAR TX VX900/7Fでは、ハイエンドマシンとしてのパフォーマンスと、他を圧倒する静寂性を両立している。実際にVX900/7Fでどれだけのパフォーマンスが発揮されるのか、ベンチマークテストで検証してみることにしよう。

 一般的に、静音性と冷却性はトレードオフの関係にある。静音性を高めると、空冷ファンの数を減らしたり回転数を下げるなどの処置が必要となり、それだけ冷却能力が下がる。

 しかし、ハイエンドマシンに搭載されるCPUやグラフィックスカードなどはかなりの発熱があるため、冷却能力が下がると熱暴走などによってマシンの動作が不安定になってしまう。つまり、ハイエンドマシンになればなるほど高い冷却能力が必要となり、それだけ静音性が失われるのである。

 だがVALUESTAR TX VX900/7F(以下VX900/7F)及びWeb直販モデルでは、ハイエンドマシンとしてのパフォーマンスと、他を圧倒する静寂性を両立している。そこで、実際にVX900/7Fでどれだけのパフォーマンスが発揮されるのか、ベンチマークテストで検証してみることにしよう。

当然のようにハイエンドに近いパフォーマンスを発揮

 すでに紹介したようにVX900/7Fでは、CPUとしてPentium 4の3.2GHzを、またグラフィックスカードとしてATI TechnologiesのハイエンドグラフィックスチップであるRADEON 9800 PROを搭載するカードをそれぞれ採用しており、この構成を見ただけでも、VX900/7Fが発揮するパフォーマンスがどれだけ高いか、簡単に想像できることだろう。

 そこでまず、FuturemarkのPCMark2002を利用して、CPUとメインメモリまわりのパフォーマンスをチェックしてみた。その結果が表1である。この結果と、弊サイトの過去のレビュー記事等での結果とを見比べてもらうと、どの程度のパフォーマンスが発揮されているのか、さらによくわかると思う。

CPU Score7591
Memory Score6205
表1:PCMark2002の結果

 CPU ScoreはハイエンドCPUを搭載しているだけあり、さすがに非常に高いスコアが記録されている。しかし、Memory Scoreに関しては若干物足りない結果となっている。これは、標準ではメインメモリとしてPC2700 DDR SDRAM対応の512Mバイト DIMMモジュールが1枚のみ搭載されており、メインメモリがデュアルチャネル動作になっていないためと思われる。

 そこで、メインメモリを手持ちのPC2700 DDR SDRAM対応の256Mバイト DIMMモジュール2枚と交換して再度テストを行ってみた。その結果が表2だ。

CPU Score7790
Memory Score8036
表2:PCMark2002の結果(PC2700 DDR SDRAM デュアルチャネル動作)

 表2を見ると明らかなように、Memory Scoreが大幅に上昇する結果となった。そして、メインメモリのパフォーマンスが向上するのに伴い、CPU Scoreも上昇しており、結果としてマシン全体のパフォーマンスが大きく向上することとなった。この結果こそ、まさにハイエンドマシンにふさわしいものと言える。

 この結果を見る限り、標準状態でのメインメモリがDIMMモジュール1枚という構成では、せっかくのVX900/7Fのパフォーマンスが最大限に引き出せていない。つまり、購入時でのメモリ構成の変更は必須と言っていいだろう。ちなみに121@StoreのWeb直販モデルならば、メインメモリをデュアルチャネル構成に変更して購入可能なため、購入当初からVX900/7Fのパフォーマンスを最大限に引き出せるはずだ。

 ただ、惜しむらくは、メインメモリとしてPC3200 DDR SDRAMを正式にサポートしていない、という点だ。VX900/7F搭載のチップセットはIntel865Gであり、PC3200 DDR SDRAMに対応している。もちろん、VX900/7FでもPC3200 DDR SDRAMが利用できれば、さらにパフォーマンスが向上するはずであり、今後の改善を期待したい。

文句の付け所のないグラフィック能力を発揮

 次に、グラフィックスまわりのパフォーマンスをチェックしてみよう。利用したベンチマークソフトは、Futuremarkの「3DMark2001 SE(Build330)」と、「3DMark03」、そしてスクウェア・エニックスの「FINAL FANTASY XI for Windows オフィシャルベンチマークソフト2(以下FFBench2)」の3種類だ。

 このうちFFBench2は、9月26日に提供が開始された最新版のベンチマークソフトで、高解像度モード(1024×768ピクセル)でのテストが行えるようになるなど、従来よりも高機能になっている。また、先ほどのPCMark2002同様、メインメモリ構成は標準状態であるシングルチャネル512Mバイトの状態と、デュアルチャネル512Mバイトの状態の2種類で測定を行った。

関連リンク
▼ VALUESTAR TX Web直販モデル
▼ NECのWebストア「121@store」

[平澤寿康, ITmedia ]

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