> レビュー 2003年10月30日 01:53 PM 更新

BTOで最強マシンを構成できるB5ノート――Endeavor NT300(1/3)

エプソンダイレクトの「Endeavor NT300」は、Pentium Mと無線LAN(IEEE802.11g)を搭載するモバイルノートPCだ。B5サイズの筐体には、必要十分なインターフェース類が搭載され、見た目も非常にスッキリとしていて可搬性に優れるマシンだ。

 「Endeavor NT300」(以下、NT300)は、同社の「Endeavorシリーズ」に新たにラインナップされたモバイルノートPCで、これまでのOEM供給から変わってオリジナルのB5ノートPCとなる。


初のオリジナルB5ノートPC「Endeavor NT300」

 液晶ディスプレイのサイズは、12.1インチXGA(1024×768ピクセル)で、光学ドライブは非搭載だが、モビリティを前面に押し出したモバイルノートPCとして仕上がっている。

可搬性に優れたシンプルな外観

 NT300のハードウェアスペックについては後述するとして、まずはモバイルノートPCのとしての特徴をまとめてみよう。

 NT300の筐体サイズは275(幅)×233(奥行き)×17〜25(高さ、ただし突起部をのぞく)ミリ、重量は約1.34kgだ。モバイルノートPCのとしての可搬性を十分に満たしており、非常にコンパクトなノートPCといった印象を受ける。底面のCPUファン付近に若干出っ張りがありフラットではないが、カバンからの出し入れに支障をきたすようなことはない。

 NT300のバッテリーは、カタログスペック上では約2.2時間(JEITAバッテリー動作時間測定法)とのことだが、筆者が試用してみたときは、約1時間40分でバッテリーが切れた。測定の方法は、液晶ディスプレイの明るさを使用に支障をきたさない程度(16段階の明度設定のうち、下から5番目の明るさ)に設定し、ワイヤレスLANは「ON」でムービーファイルを連続再生し、スタンバイ状態に入るまでの時間を計測した。

 この計測方法は、PCにとって比較的高負荷な状況ではあるが、約1時間40分という動作時間は、残念ながら長いとは言えない。このため、モバイルノートPCとして活用する場合は、別途予備バッテリーを用意するか、オプションの大容量バッテリー(カタログスペックで約4.6時間:JEITAバッテリ動作時間測定法)を購入する必要があるだろう。


同梱されているACアダプタを含めた本体。ACアダプタは測定したところ40(幅)×90(長さ)×26(高さ)ミリ程度で比較的コンパクトだ

 液晶ディスプレイには、12.1型TFT液晶を搭載する。最近流行の光沢を持つ液晶ではなく、従来からあるような液晶ディスプレイである。最近発表されるモデルには、クリアタイプの液晶が多く採用さているが、エンターテインメント性を必要としない、どちらかと言えばビジネス向けのPCであるので、このような仕様となったのであろう。

 視野角は左右140度、上方向は30度、下方向は80度程度確保されており(いずれも筆者測定)、通常用途において問題になることはないだろう。若干液晶ディスプレイの明るさが不足しているように感じたが、特には問題にならない程度である。

 NT300の筐体は樹脂製で、配色はトップカバーがダークブルーでトップカバー上部(ヒンジ側)が明るいガンメタリックだ。このほか、液晶ディスプレイのフレームとキーボード周りもダークブルー、キーボードがブラックなので、液晶ディスプレイを閉じたときはどことなく高級感が漂い、液晶ディスプレイを開くと落ち着きのある表情になる。

 NT300の搭載する無線LANはIEEE802.11b/gだ。搭載する無線LANチップはASUSTeK Computer製で、インテルの無線LAN「インテルPRO/Wireless 2100 ネットワーク・コネクション」を採用していないので、Pentium Mを採用しているものの、Centrinoのロゴは冠していない。インテルの無線LANはまだIEEE802.11gに対応していないため、今秋、冬モデルのノートPCでは、インテル以外の無線LANシステムを採用するケースが多く見られる。

 無線LANのアンテナはディスプレイ上部に内蔵され、機能のオン/オフをキーボード左上部のスイッチで切り換えることができる。無線LANはわりと電力を消費するので、使用しないときは無線LANの機能をオフにしておくとよいだろう。


キーボード左上部に配置された無線LANのオン/オフスイッチ

コンパクトにまとめた操作系

 NT300のキーボードは一見フルサイズのキーボードに見えるが、利用頻度の高いキーサイズは大きく、利用頻度の低いキーサイズは小さくなっている。キーピッチは、中央部のアルファベットキーが約19ミリ、「;」や「@」キーなどは約15ミリである。キーストロークは約3ミリと十分だ。Enterキー上部のBackSpaceキーと数字キーが小さく、NT300のキーボードに慣れるまでには時間を要するだろう。せめてBackSpaceキーがもう少し大きければと思う。キータッチはノートPCとしては標準的で、それほど違和感を感じない。


利用頻度の高いキーほど大きくなっている。せめてBackSpaceキーがもう少し大きければと思う

[赤枝輝昌, ITmedia ]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

前のページ | 1/3 | 次のページ


モバイルショップ

最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
第3世代インテルCoreプロセッサー搭載PC ドスパラはスピード出荷でお届けします!!

最新スペック搭載ゲームパソコン
高性能でゲームが快適なのは
ドスパラゲームパソコンガレリア!