> レビュー 2003年12月10日 06:39 PM 更新

きょうは登場したばかりのPT880のパフォーマンスに迫って見た(1/3)

デュアルチャネルメモり対応の新型Pentium 4チップセット「VIA PT880」搭載オールインワンマザーとして先週末に登場したばかりのMSI PT880 Neo-FISR。スペック的にIntel 865PEやSiS655FXと肩を並べた最新チップセットのパフォーマンスを調べてみた。

 MSI PT880 Neoは、その名前からも分かるとおり、VIAの新型チップセットPT880を搭載したATXマザーボードだ。MSIからは、VIA製のPentium 4対応チップセットとして、PT800を搭載した製品が2003年の夏に発売されている。しかし、PT800はFSB 800MHzに対応しているものの、メモリバスはシングルチャネルのみのサポートで、すでに登場していたIntel 865PEと比べスペック的に見劣りしていた。実質的な競合は廉価版チップセットのIntel 848Pだったと言っていいだろう。

 その点、11月に発表されたPT880は、PT800の弱点だったスペックが大幅にパワーアップされている。その最も注目すべきポイントは、新型のメモリコントローラ「DualStream64」の搭載で、デュアルチャネルメモリアクセスに対応したことだ。このおかげでIntel 865PEや同じサードパーティ製のSiS655FXといった、メインストリーム系のチップセットとスペック的に肩を並べることができるようになった。また、最新チップセットだけあって、これから登場するPrescottコアのPentium 4にも正式対応している。

 今回評価するPT880 Neo-FISRのチップセット構成は、ノースブリッジであるPT880にサウスブリッジのVT8237を組み合わせている。両チップ間は1066Mバイト/秒の広い帯域幅を持つUltra V-Linkで接続されている。サウスブリッジのVT8237は、PT800やKT600でも採用された実績のあるチップで、Serial ATAや8ポートのUSB 2.0、Ultra ATA/133などに対応している。


MSI PT880 Neo-FISR

 最近のMSI製マザーボードには、オーバークロック機能を豊富にそろえたモデルが多い。その中でもPT880 Neoのオーバークロック関連設定は、かなり飛び抜けたものとなっている。

 FSBは一般的になった1MHz単位での指定が可能で、最大455MHzまで設定できるようになっている。メモリクロックは、定格である266/333/400MHzのほか、433/450/466/500MHzという大幅なオーバークロック設定も用意されている。FSBのクロックと関係なくメモリクロックの設定ができるなど、Intel 865ファミリーのチップセットに比べてクロック設定の自由度は高い。

 PT880 Neoは、MSI独自のオーバークロック技術であるCore Cellをサポートしている。Core Cellは各部の電圧やクロック設定、ファンの回転数などを無理のない範囲で制御することで、マザーボードを安定して動作させ、かつ製品寿命を伸ばすことを目指した技術である。このCore Cellを利用した自動オーバークロック機能「Dynamic Overclocking」が、BIOSのセットアップメニューに用意されている。

 また、PT880 Neoの大きな特徴としてあらゆる箇所の電圧が調整できることも挙げられる。最近では、CPUコア電圧やメモリ電圧、AGP電圧などが調整できるマザーも珍しくなくなってきたが、ノースブリッジとサウスブリッジそれぞれの供給電圧を調節できるマザーボードはかなり珍しいだろう。

 メモリ関連の設定メニューも豊富に用意されている。MSI独自のメモリアクセラレーション技術「M.A.T.」では、メモリパフォーマンスを「By SPD」「Manual」「Turbo」「Ultra」から選ぶことができる。また、メモリバンクインターリーブにも対応しており、Disable、2-WAY、4-WAYから選べられる。

 ここまで細かい設定が可能だと、やり方次第で超安定仕様から、全開バリバリのチューニングまで、幅広い設定が可能になる。色々とチャレンジしてみるのがおもしろいだろうが、その分、ユーザーの設定次第で、パフォーマンスが速くも遅くもなることを肝に銘じておかなければならない。


PT880 NeoのBIOSでできるメモリクロックの設定項目。DDR266の無難な設定からDDR500の無茶な設定まで幅広く用意されている


CoreCellの設定メニュー「Dynamic Overcloking」。設定項目にはなぜか軍隊(陸軍)で使われる階級の名称が

 PT880 Neoシリーズは、オンボードで搭載する機能の違いによって、LANなしのNeo-SR、100BASE-TX搭載のNeo-LSR、ギガビットLANとIEEE 1394を搭載するNeo-FISRの3タイプが存在する。今回テストしたのは、最上位機種であるPT880 Neo-FISR。搭載している機能は、 Serial ATA、USB 2.0 8ポート、IEEE 1394、ギガビットLAN、同軸/光学SPDIF出力と盛りだくさんだ。

 このマザーボードで、外見的な特徴が背面のI/Oパネルだろう。「Meta I/O」とMSIが名前まで付けたコネクタ部は壮観でもある。一般的なPS/2、パラレル、シリアルに加え、IEEE 1394×2、USB 2.0×4、LAN、同軸SPDIF出力、光学SPDIF出力、6チャネルのサウンド出力にマイクと、コネクタがびっしり並んでいる。

 通常、これだけのインタフェースを用意しようとすると、ケースのブラケットがほとんど占有されてしまうが、このマザーならすべてのPCIスロットが空いてしまうユーザーも多いのではないだろうか。


これまでのMSIのマザーは豊富なインタフェースを用意しながらピンコネクタで提供されていたため、いまひとつ使いにくかったが、バックパネルにコネクタを用意したことで、格段に使い勝手がよくなっている

[寺崎基生, ITmedia ]

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