宅内配線を安くする「ホームLAN」廉価版が登場5万円を切る配線端子盤をNTT-MEが発売した。住宅の新築やリフォームを検討しているなら,この際各部屋に情報コンセントを設けるのも一案だ。
エヌ・ティ・ティ エムイー(NTT-ME)は,住宅の中に有線LANを敷設するための情報配線システム「ホームLAN」シリーズに従来の3分の1程度の価格となる「ライトタイプ」およびIP対応カメラ「アイ・システム」をラインアップした。デフレ傾向が続くなかで,住宅設備や部材コストの引き下げ動向に対応したもの。住宅の新築やリフォームを検討しているなら,この際各部屋に情報コンセントを設けるのも一案だ。 ホームLANシリーズは,配線端子盤を中心に各部屋までUTPケーブルを引き,壁面に情報コンセントを設ける有線LANの配線システムだ。工事の煩雑さやコストの高さから敷居が高いイメージも拭えないが,ホームLANシリーズは昨年の登場以来,既に3000件の導入実績がある。殖産住宅や大成建設の住宅カタログに標準装備あるいはオプションとして記載されているほか,「エンドユーザーからの直接受注や,建築業者からの注文も多い」(同社第4マーケティング本部)という。
しかしながら,従来の製品は配線端子盤のケースが大きいうえ,コストも1基あたり15万円程度と割高だ。375(横)×850(縦)×110(厚さ)ミリの端子盤は,将来のシステムアップグレードを見越した余裕のあるサイズだが,一方で設置場所が限られるといったデメリットもあった。そこで,505(横)×310(縦)×100(厚さ)ミリと小型で横長の端子盤を4万6500円でメニューに加えた。これ1台で,最大8部屋に電話やLANの口を持つ情報コンセントを設けることができる。ただし,配線工事やケーブル,情報コンセントパネルのコストは価格に含まれていない。 小型化により,内部にADSLモデムやルータを置く余裕はなくなったが,その代わり「どこの部屋にモデムやルータを設置しても,すべての端末で利用できるようになっている」(同社)という。つまり,すべての情報コンセントにADSL回線が露出しており,モデムを置いた部屋を起点に,一度端子盤を経由して各部屋をネットワーク化する仕組みだ。ADSLで1ペア,電話で1ペア,LANで4ペア使用するため,余裕を持って8ペアのケーブルを使用する。 アイ・システムには松下のWebカメラを使用ライトタイプと同時にラインアップ化されたアイ・システムは,ホームLANの導入された部屋に設置することで,PCからペットや幼児をモニターできる遠隔監視システム。玄関に設置して簡易セキュリティとして利用することも考えられるだろう。九州松下電器製のWebサーバ内蔵のカメラ「KX-HCM1」(10月15日の記事を参照)を採用したため,固定IPアドレスを取得すればインターネット経由で外部から利用することもできる。
NTT-MEでは,同社のインターネット接続サービス「WAKWAK」の固定IPアドレスコース「アドレスプラス」契約をパック化したメニューも提供する。価格の詳細は以下の通りだ。
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