Broadband Weekly Top 10(4月28日〜5月4日)
ゴールデンウィークを制したのは光マンション

ゴールデンウィークにもっとも注目を集めたのは,インフラネットジャパンのマンション向け光サービス「MEGA LINE」。集合住宅向けのサービスは多くあるが,数字のインパクトは大きかったようだ。

【国内記事】 2002年5月7日更新

1位: 実効78Mbpsの光マンション? インフラネットジャパンの「MEGA LINE」

2位: 「SAYAKA」,ネット生出演で15万人殺到のインパクト

3位: NTTコム,月額1600円で“ホットスポット”を展開

4位: ヤフー,Yahoo! BBのビジネスモデルを転換

5位: BBフォン,一部エリアで“増速待ち”

6位: 「ホットスポットスターターキット」の意図と中身

7位: FFXI+BBユニット+BB回線+キーボード=7800円?

8位: Yahoo! BB,ADSLの速度測定システムを公開

9位: 東京電力,2002年度のFTTHサービスエリア情報を提供開始

10位: ADSL速度アップのノイズ遮断素材 エレコム

 3日間の平日を挟んだとはいえ,土日を合わせて7日間の休日が連なったゴールデンウィーク。ゆっくりZDNetを読む,絶好の機会となったことだろう(希望的観測)。

 そんな1週間を制したのは,インフラネットジャパンのマンション向け光サービス「MEGA LINE」だった。集合住宅向けのサービスは多くあるが,数字のインパクトは大きかったようだ。

 記事中でも触れているが,インフラネットジャパンは第2種通信事業者であり,マンションそのものに引き込む光ファイバーはパートナーから提供を受けている。米国サーバとの間で実効78Mbps(FTPによる実験の数字)を叩き出した回線を知りたいのはやまやまだが,「マルチキャリア」をうたっている以上,公表できない同社の事情も理解できる。

 しかし,数字にばかり目を奪われていても仕方がない。仮に各住戸で実効78Mbpsが実現できたとしても,それを活かすアプリケーションは今のところは存在しない。中継回線が細ければアクセス回線の太さもかすむし,目的のWebサイトが非力であればやはり役に立たない。また,仮にDVDレベルの動画配信(6Mbps以上)サービスがあったとしても,現状のPCでは満足に処理することはできない。周辺環境が追いついていないのだから仕方のない部分ではあるが,ここで評価するべきなのは,出した数字よりむしろ「マンションは高い買い物だから,将来を見越した構内設備を」という姿勢だろう。

 最近は,マンションデベロッパー各社もブロードバンド回線の敷設に腐心しており,もはや都市部では,高速回線抜きにマンションの営業はできないといった状況だ。新聞に折り込まれる広告を見ていると,各社の意気込みも伝わってくる。ここはひとつ,1戸購入してサービスを検証する必要が……(絶望的観測)。

[芹澤隆徳,ITmedia]

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