「Webロッカー」が電子商取引を変える?電子商取引(EC)は便利だけれど、インターネットにクレジットカード番号を流すのはイヤ。商品が届いても独り暮らしで受け取る人がいない……そんな人たちに朗報だ。インターネットで購入した商品は、駅の「Webロッカー」が預かってくれる
東武鉄道グループの東武ランドシステムは、東上線ふじみ野駅周辺を対象として、eビジネスの実証実験「102 Smart Life Clubサービス」(仮称)を11月15日に開始する。このサービスは、沖電気工業とクリナップが共同開発したWebロッカーを駅や周辺マンションに設置し、周辺住民に地域密着型のECを提供するというもの。無人のWebロッカーにより、インターネットで購入した商品の受け取り、クリーニングや宅配便の取次ぎなどを24時間利用できる。
Webロッカーは、マンションなどに設置されている無人宅配ロッカーの高機能版といえるものだ。その名の通り、インターネット接続機能を持っており、商品の受け渡しと同時に電子決済を行う。個人認証は専用のIDカードを利用するため、クレジットカード番号など入力する必要はない。また、備え付けのタッチパネルディスプレイを使い、その場でECモールにアクセス、商品を購入することも可能だ。 「将来的には、ATM(現金自動預払機)や各種チケットの発券機能などを備えたオプションも用意する」(沖電気工業)。
利用者はまず、Webロッカー専用のIDカードを作る必要がある。ふじみ野駅には、「Smart Lifeセンター」と呼ばれる有人店舗が設置され、ここで決済方法を選択(クレジットカード、口座引き落とし、請求払い)、登録する。Webロッカーで商品を受け取ると、IDカード認証によって銀行口座などから代金が引き落とされる仕組みだ。電子決済システムの運用は、マルチメディアキオスク端末の運用などで実績を持つ四次元ポートが担当する。 Webロッカーにより、共働きの家庭や独身者なども時間を気にせず、商品の購入や受け取りが可能になる。「通勤や通学で必ず通る駅にロッカーを設置するメリットは大きい」(東武鉄道)。 ECに参加する商店などは「募集中」(同社)だが、クリーニングチェーンの「日本さわやかグループ」および「全国酒・食品有名店連盟」(酒有連)が参加を決めている。実証実験開始時にはDPEや宅急便の取次ぎサービスも加え、「多ジャンル」を武器に、先行して同様のサービスを展開している京急電鉄などとの差別化する。 「沿線の地元企業や商店を対象に幅広い連携を図る。将来的には、レンタルビデオ店などとも協力し、ジャンルを問わずに利用できるサービスを目指したい」(東武鉄道)。 関連リンク 東武グループ ニュースリリース(沖電気) [芹澤隆徳, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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