ニュース 2002年10月3日 01:46 AM 更新

HATSブースにはIP電話端末が勢ぞろい

CEATEC会場では、HATS推進会議が相互接続試験を行っていた。ブースには、IP電話端末が通話できる状態で多数用意された

 「CEATEC JAPAN 2002」会場では、高度通信システム相互接続推進会議(HATS推進会議)が相互接続性の検証を行っていた。ブース内には、H.323やSIPに対応したIP電話端末が多数用意され、実際に通話可能な状態で相互接続されていた。

 HATS推進会議とは、国内の標準化団体である情報通信技術委員会(TTC)と連携して、システムの標準化、相互接続推進を目的とする団体。



会場には、IPテレビ電話のデモも。NECエンジニアリングの「VisuaLink TC5000EX100」(上)とソニーの「PCS-1600」(下)が接続されていた

IP電話で“相互接続性”は重要に

 従来、IP電話システムといえばクローズドな企業内ネットワークで利用されることが多かった。この場合、端末は同一ベンダー製で統一できるため、特に機器間の相互接続性について気にする必要はない。

 しかし今後、「050」番号付与に伴い、IP電話がコンシューマーサービスとしても拡大するようなら、ユーザーの端末同士で相互接続性が確立されている必要がある。説明員も「最近は、VoIPの接続検証を主に行っている」と話していた。

 デモでは、NEC、NECエンジニアリング、ソニー、沖電気工業、松下通信工業、日立ハイブリッドネットワークの6社、10端末を接続。各端末には「3XXX」番号をふってあり、端末を選んで通話が可能になっていた。この際、ゲートキーパーには「Cisco 3640」を利用。「7月にも接続検証を行ったが、そのときはIPアドレスを直に入力して通信していた。ゲートキーパーを導入したのは今回が始めて」(説明員)という。

 会場では、10M、100M、1Gbpsの回線をひきまわしてネットワークを構築し(写真参照)、IP電話以外にもさまざまなサービス、技術の相互接続性を検証していた。インターネット制御プロトコル「OSPF」(Open Shortest Path First)の検証では、ネットワーク障害を仮定して「ホップ数が多くても、1Gbpsの回線をルート選択する(=最適なルートを選択する)」デモも行われていた。


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