Palm、シンプルでコンパクトな最新2機種を展示即売 米ラスベガス(ネバダ州)にて開催中のCOMDEX/Fall 2002にて、Palmはターゲット層が全く異なる最新機種「Zire」「Tungsten T」を発表し、会場で即売を行っている。昨年のCOMDEX/Fall 2001では、ハンドスプリングが「Treo」を展示して人だかりが絶えなかった場所にブースを設営しているのは皮肉だろうか(ちなみに今年はハンドスプリングは出展していない)。
「Zire」の魅力は99ドルという価格に尽きる。価格に応じて、Palm OS v4.1、USB接続でクレードルはなく、メモリは2Mバイト、スクリーンはモノクロと至ってシンプルなスペックだ。初めてグラフィティ機能を試すPDA入門者向けとなっている。白く、やわらかな曲線を描く形状は、特に女性へのアプローチを考えた製品ということなのだろう。
一方の「Tungsten T」は499ドルで機能性重視だ。Palm OS v5.0、16MバイトのSDRAM、TIのOMAP1510プロセッサで、PowerPointもパワフルに動作する。注目機能として、ボイスメモの録音と再生、ビルト・イン式のBluetoothによるワイヤレス機能、高解像度のカラーディスプレイがある。特に6万5000色をカバーするディスプレイは、シールを貼っているのかと見誤るほど鮮明だ。そして最大の魅力はなんといってもスライド式のコンパクトな形状。中央のナビゲータボタンにボタン機能が集約したために実現したものだ。グラフィティエリアは通常スライドの下に隠れているので、手のひらにすっぽりと収まる。
また17日、PalmとRealNetworksは、最新機種「Tungsten T」にHelixプラットフォームの「RealOne Player Mobile」のリリースをアナウンスした。これによりRealオーディオやMP3ファイルの再生がPalmで可能となる。PC版との互換性もあるそうなので、PCの音楽データを流用することも可能だ。
RealOne Player Mobileは、PalmもしくはRealNetworksのサイトから年末までダウンロードできる。将来的には、Palm全機種にバンドルされる予定だ。 特集:COMDEX/Fall 2002 [記事提供:RBBTODAY ] モバイルショップ
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