Review:メルコの新製品「WBR-G54」(試作品)
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IEEE 802.11b | IEEE 802.11g | IEEE 802.11a | |
機種 | WBR-B11 | WBR-G54 | WL54AP |
1回目 | 3728 | 19856 | 20672 |
2回目 | 3720 | 20120 | 23208 |
3回目 | 3736 | 20392 | 23576 |
やはり802.11aのほうが、スループットとしてはやや優れているようだ。といっても802.11gとの差は2〜3Mbps程度。実際の利用ではおそらくそれほど問題にならない程度の差といえるのではないだろうか。むしろ802.11bと互換性を持った形でここまで高速化できるとすれば、メリットのほうが上回っているといえる。
それでは次に、部屋の外から出てマンションの廊下で計測を行ってみた。廊下と部屋の間のドアは閉めた状態での結果である。
IEEE 802.11b | IEEE 802.11g | IEEE 802.11a | |
機種 | WBR-B11 | WBR-G54 | WL54AP |
1回目 | 1312 | 9032 | 20672 |
2回目 | 1632 | 11520 | 20392 |
3回目 | 1312 | 9144 | 21872 |
意外にも、802.11aが健闘しているという感じだ。やや落ち込んではいるが、予想していたほどではなかった。いっぽう、802.11gについては、同一室内の時に比べ落ち込んでいる印象を受ける。もっとも無線LANは反射してくる搬送波なども拾って復調するため、建築材料や、ちょっとした状態の差によって受信感度はかなり異なる。今回評価した機器も試作機であり、またあくまで筆者の環境のもとでの結果であることは留意していただきたい。
そこで次は、マンションの前を通る国道の向かいにある、別のマンションのピロティから測ってみた。機材の都合で、802.11aと802.11gのみの計測となった。マンション6階の自室の窓際のアクセスポイントと窓ガラスを挟んで通信する形となり、距離としては約30m程度の距離になる。
IEEE 802.11g | IEEE 802.11a | |
機種 | WBR-G54 | WL54AP |
1回目 | 2800 | 電波到達せず |
2回目 | 3200 | 電波到達せず |
3回目 | 2944 | 電波到達せず |
さすがにこの距離となると802.11aは届かないようだ。いっぽう、802.11gは3Mbps前後と、高速とはいえないが802.11bに匹敵するスループットを確保できており、長距離でも伝送可能ということを実証した結果となった。
無線LANというと、環境によってどうしても計測結果に差が出てしまうものである。今回も限られた時間と空間での行なうことになった。ただ、2.4GHz帯を使って、条件がよければ20Mbpsを超えるスループットはやはり快適である。いちど体験してしまうともとには戻れないだろう。もっとも、12M ADSLであってもフルスピード出る環境が稀だと考えると、ちょっとオーバースペックな気もするが、ただ802.11bとそう変わらない価格帯で手に入るとなれば、将来を見越してもこの製品は“買い”であるかもしれない。
今回やり残したこととして気になっているのが、802.11bと802.11gを混在させた環境での計測だ。今回は802.11gは802.11g、802.11bは802.11bと製品を分けて比較したため、混在での評価は行なっていない。これは追ってレポートすることにしたい。
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