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2003/04/01 16:22:00 更新 |
AOL、加入者引き止めのブロードバンド計画発表
AOLは大きな収益源であるダイヤルアップ接続会員をCATVやDSLプロバイダー、ライバルのMicrosoftやYahoo!に取られることなく、ブロードバンドの波に乗りたい考え
米国でブロードバンドへの関心が高まる中、米America Online(AOL)は3月31日、自社のダイヤルアップ接続を利用する加入者3400万人の引き止めを狙った計画を発表した。
同社は加入者向けに、好みに応じてブロードバンド機能をカスタマイズできる機能を強化した「AOL 8.0 Plus」を導入。併せてブロードバンドをテーマに、3500万ドルをかけた広告キャンペーンを展開する。
AOLはまた、非加入者向けのブロードバンドサービス「AOL for Broadband」の新料金を発表。これは高品質のラジオや映画の予告編、スポーツ、ニュースなどのビデオクリップを、AOL MailやInstant Messenger、Buddy Listなどと組み合わせたサービスで、月額料金は14.95ドル。立ち上げキャンペーンとして年内は月額9.95ドルで同サービスを提供する。また、無制限のダイヤルアップ接続サービス込みの場合は23.95ドル。
AOLが一連の新サービスを打ち出した背景には、他社のブロードバンドサービスへの乗り換えを検討している加入者に、AOLにとどまってもらおうという狙いがある。
AOLは世界最大のインターネットサービスプロバイダー(ISP)だが、インターネットユーザーの高速接続への移行が進むにつれ、同社最大の資産であるダイヤルアップ接続の加入者は急速に、潜在的な負担となりつつある。
これがAOLに投げかける問題は大きい。AOLは大きな収益源であるダイヤルアップ接続会員をケーブルTVやDSLプロバイダー、ライバルのMicrosoftやYahoo!に取られることなく、ブロードバンドの波に乗りたい考えだからだ。
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[ITmedia]