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2003/04/11 17:07:00 更新 |
IDF2003レポート
今年のIntelのキーワードは「コンバージェンス ―融合―」
インテルの開発者・ベンダー向けイベント「インテルデベロッパーフォーラム」が開催されている。今年のキーワードは「融合(Convergence)」で、コンピューティング機器と通信機器が融合していくという。
インテルの開発者・ベンダー向けイベント「インテルデベロッパーフォーラム」が開催されている。今年のキーワードは「融合(Convergence)」で、コンピューティング機器と通信機器が融合していくことで、IPネットワーク上でPCやモバイル端末、家電などがよりリッチなサービスを実現していくというビジョンを示した。
従来は、データ通信やテレビ、電話といった各種のサービスは、すべて専用のネットワークを構築して、専用の端末を利用して、個別のサービスを提供していた。現在は、機能が複合された端末が登場している状態。ウェブやメールの使える携帯電話や、IPベースのケーブルテレビサービスなどがこの段階にあるサービスだ。これが将来的には、IPネットワークに接続された多機能端末に融合していくという。
さまざまなサイズの画面を持つ端末で同じサービスを利用できるようにするという
デモンストレーションでは、PCやPDAで同じ映像やメッセージを受け取れるメッセージングシステムをEDSが開発したことや、Windows XP Media Center Edtionを使って家庭のテレビでデジカメ写真を楽しむといった使い方などが紹介されていた。
EDSのメッセージングシステムがPDAで動作しているところ
右は家庭のリビングをイメージしたデモをおこなうIntel副社長ウィリアム・スー氏
インテルはこのビジョンに基づき、PentiumシリーズプロセッサとXScaleプロセッサ(PDAなどに搭載)など、インテル製プロセッサであれば、同じソースコードで開発をおこなえるコンパイラの提供準備を進めるなどしている。ちょっと前までは、「テレビ・携帯電話・PCの融合」といった話は、ある種の与太話的な雰囲気も漂っていたが、端末の処理能力が向上する一方で、ネットワークのブロードバンド化が進んでくるにつれ、次第に現実味を帯びてきた。
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[記事提供:RBBTODAY]