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2003/07/16 23:59:00 更新 |
WIRELESS JAPAN 2003
あれもこれも、ケータイで遠隔コントロール?
いまや携帯電話は、“ホームネットワーク内のリモコン”としての色合いを増してきた。AIBOだろうと、スポーツカーだろうと、携帯でグリングリン動かしてしまおう。
携帯電話が、リモートコントロール機能を高めている。ネットワーク経由で家電を起動したり、赤外線で機器を動かしたりと、その操作手法も多様化。「WIRELESS JAPAN 2003」会場では、携帯電話をリモコン代わりに使ったデモを、複数見ることができた。
テレビ電話で、画面を見ながら作業
パナソニックモバイルコミュニケーションズのブースでは、FOMA端末を利用してミニショベルカーを遠隔操作するデモを行っていた。
ノベルティをすくい上げて、UFOキャッチャーの要領で箱に入れる。獲得したグッズは、操作したユーザーにプレゼントされる
ミニショベルカーに搭載された、もう1台のFOMAとテレビ電話通信を行えば、ショベルカーからの視野を確認しつつ、作業を進めることができる。ショベルの操作は、手元の携帯電話のテンキーを押すことで行う。たとえば「2」なら前進、「9」ならすくう、といった具合だ。
操作情報は、押す番号に応じた“音データ”として伝送される。プッシュホンを利用した、音声ガイダンスなどのCTI(Computer Telephony Integration)と同様の処理、と考えると分かりやすいだろう。これをショベルに搭載された端末が受信し、割り当てられた動作を指示するという。
AIBOも遠隔操作
同様の仕組みで、AIBOも動かすことができる。NECのブースでは、FOMAを利用してAIBOを操作するデモを行っていた。
やはり、携帯電話からテンキーの入力を行い、音データによってAIBOを前後左右に動かす
同社のデモ環境では、会場内にゲートウェイサーバを用意していた。これを通じて携帯とノートPCが通信を行い、さらにノートPC〜AIBO間を無線LANでつなぐことで、遠隔操作を実現するという。
ノートPCの画面
赤外線でカーレース
NECのブースでは、赤外線を利用したリモートコントロールのイベントも行われていた。小型サーキットが用意され、来場者が参加して「J-N51」でミニカーを競争させる、対戦イベントが開催されていた。
携帯の赤外線送信部を、かざして操作する
このミニカーは、コナミの「デジQフォーミュラ」。J-N51では、「NEC SUPER TOWN」からリモコンデータのファイルをダウンロードすることで、デジQフォーミュラを操ることができる。
メインキーの左右でミニカーをターンさせられるほか、メール送信ボタンを押して右旋回(スピン)させたり、「♯」キーで高速後退させたりできる。ミニカーを走らせる環境に応じて「カーペットモード」や「テーブルモード」を選べるなど、なかなか本格的な作り。やはり、なかなか思うようには動かせないようだが、イベントはなかなか盛り上がっていた。
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関連リンク
WIRELESS JAPAN 2003特集ページ
[杉浦正武,ITmedia]